調査報告:中共政法委員会は司法部門を通して法輪功を迫害

2005/06/26
更新: 2005/06/26

【大紀元日本6月26日】法輪功への迫害を追跡調査する国際組織の最新の調査報告によると、中共政法委員会は直接、司法部門への指揮を通して、法輪功を迫害することが分かった。今日まで、すでに2500人を越えた法輪功学習者が不法な迫害により殺害され、さらに、労働教養所および精神病院に監禁されている学習者の数はまだ増加中だという。

調査報告によると、江沢民前中国国家主席によって起こされた法輪功への迫害に関しては、法的根拠のない610オフィス設立のほか、最も重要なのは宣伝と司法行政の統制である。前者は中共中央宣伝部及びその統轄下にある全国の新聞、メディアと出版社を含めており、後者は公安、検察、裁判所と司法諸部門を含めている。司法行政機構の諸部門が実施している迫害は、法律を執行しているのではなく、それは中央から地方各級の党委員および政法委員会と610オフィスの命令に直接従っただけである。

調査報告は中央及び地方各級の政法委員会がどのように直接または司法機関を操って法輪功を迫害するかを明らかにした。

中共政法委員会は共産党中央が政法関連のことを指導、管理する職能部門であり、各省、市の政法委員会はさらに具体的に規定されている。中共政法委員会はもっぱら中共の方針政策に従って行動している部門であり、憲法の執行を全く無視している。

各級の裁判所、検察院、公安部門と司法諸部門は中共政法委員会の命令に追従しているため、司法制度に強烈な政治色を帯びているのが特色である。

中共政法委員会書記を現任する羅干は、法輪功を迫害する主要な中共政法委員会を指揮し、直接文書を発布し、あるいは会議を召集することで迫害計画を立て、毎年に一回行われる全国的な中共政法委員会で、全体の政策方針の指導を与えている。

2004年11月7日、羅干は全国中共政法委員会の会議で、再び敵対勢力を厳しく弾圧し、“法輪功との闘争をさらに深く展開する”ように指示した。

調査報告によると、羅干は中共政法委員会書記の名義で迫害指令を発布していた。羅干はまた、江沢民の設置した法輪功問題の専門チームの副組長であり、つまり法輪功を迫害する主要な指導者の一人である。しかし実際のところ、羅干には憲法と法律の範囲内で、政府の公安、検察院と裁判所を指揮するだけの政府部門での職権は与えられていなかった。

江沢民が法輪功を迫害するために中共で設置したシステムは、各級の党委員が法輪功の問題を処理するチームおよび610オフィスによって成り立っている。また政法の書記が各級の法輪功の問題を処理するチームの組長を担当している。中共中央から各級の中共政法委員会の設立、および公安、検察、裁判所と司法機構へのコントロールのため、中共およびその主要な指導者が中共の憲法と法律を凌駕することができた。

この様な体制のため、中国の法律体系は法輪功を迫害するための、江沢民と中共の道具となったのである。

(中央社=呉顕光)

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