山東省:中三女子生徒 「九評」で退学処分

2005/07/06
更新: 2005/07/06

【大紀元日本7月6日】山東省莱蕪市中学校三年生の女子生徒・段璽蓉さんは、「九評」(中国共産党を評する九つの論評)という本を学校に持ち込んだため、クラスの担任に殴られた後、退学処分となったことが、このほど調査により分かった。

内情者からの情報によると、山東省莱蕪市張家洼街道弁事処第二中学校三年生の段璽蓉さんは、通学の途中、通りがかりの女性から《九評》をもらい、それを学校に持ち込んだという 。

4月8日、段璽蓉さんはクラスの担任・尚憲芹教師から呼び出しを受け、「あなたは先生が職を失い、クラスメート全員が高校に進学できないようにする気か?」と言いながら段璽蓉さんに《九評》を差し出すことを要求したという。

段璽蓉さんが提出を断ると、尚教師は教室に駆け付けて本を奪い取り、他の生徒に本を焼く事を命じた。更に尚教師は段璽蓉さんの顔面を殴打し、彼女が持っていた他の教科書など数冊を引き裂きながら、段璽蓉さんが尚教師の党加入に影響を及ぼす、等と言った。

翌日、校長・陸進氏と法輪功取締り組織として知られる、「610オフィス」の人たちがそろって段璽蓉さんに、法輪功を放棄するという保証書を書くことを迫った。彼女がそれを断ると、学校側は彼女を退学処分とした。

内情者からの情報を受け、大紀元記者が尚教師の自宅に取材の電話をかけたところ、尚教師は、段璽蓉さんが退学処分となり、学校に来ていないことを認めたが、自分の責任を否定した。記者は校長室に電話をかけたところ、電話に出た女性教師は、「それはデマです」、「この事は私の知るところではありません、私は普通の教師です。段璽蓉は上の学年の学生であり、私が教えるのは一つ下の学年です」と取材を断った。

また、記者は莱蕪市張家洼街道弁事教育委員会に電話で段璽蓉さんの身元を確認したところ、教育委員会の職員は「今、段璽蓉がどこにいるのか知らない。彼女は法輪功の学習者で、1冊の法輪功の書物を学校に持ち込んだこともある」といった。

内情者からの情報によると、段璽蓉さんの父親・段崇華さんと母親の孟春蘭さんは、共に法輪功学習者であるため現在は済南労動教養所に拘禁されている。祖母は2年前に脳溢血を患い、手術をしたが今は寝たきりの状態である。また、家には二年生の妹もいる。彼女は一人で一家を担い、寝たきりのおばあさんと幼い妹の世話をしている。

(記者・黎路兮、洪峰、曾妮)

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