中国: 医療費高騰、支払い不足で死亡例も

2005/08/09
更新: 2005/08/09

【大紀元日本8月9日】中国社会新聞調査ネットによると、病院から死亡宣告を受け、山東省南部、魯南のある火葬場へ運ばれた急死患者が、火葬される直前に正常に呼吸していることが発見された。蘇えった当患者は現在、別の病院へ送られ治療を受けている。

また、「海峡都市報」によると、8月4日早朝、福建省連江県居民・鄭鏗弟氏は失血性ショックのため連江県医院に運ばれ、救急治療を受けていた。鄭氏の家族は翌朝3時~6時の間、病院側に対して輸血を求め続けたが、結局輸血はされなかった。午前6時、鄭氏の病状は急変し、21分後に呼吸及び心停止になり、45分後、鄭氏は死亡と宣告された。

鄭氏の家族の話では、病院側が鄭氏に対して輸血しなかった原因は、医療費と薬代の支払いが110元足りなかったからだという。

果たして病院は人を救う場所なのか、それとも金を儲ける場所なのか?

中国国務院研究センターはこのほど、中国の医療改革は基本的に成功していないと発表。医療機関は一方的に医療費を上げるのに対して、医療の質、及び負うべき責任に関しては向上していないのが現状だ。

中国衛生部の資料によれば、2002年と比較した場合、2003年に衛生部門付属病院へ治療を受けた人数は前年度に比べ、4.7%減少したにも拘らず、病院の平均収入は69.9%増加した。

その内、医療収入の増加は総収入の49.8%を占め、医薬品は総収入の38.7%を占めているという。

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