ネパール警察、チベット人移住者18人を逮捕

2005/12/05
更新: 2005/12/05

【大紀元日本12月5日】ネパール警察は11月27日、中国国境を越えて来たチベット人移住者18人を書類不備と罰金不払いで逮捕した。NGO組織『チベット難民受入センター』がRFAに伝えた。同組織のランドップ・ドルジー氏によると、一団はソロコンブの国境地帯を抜けてネパールのバラ地区に車両で入り、「チベット移住者たちはカトマンズに連行され、移民局ではなく警察に拘束された」と言う。RFAが伝えた。

チベット人移住者らは16歳から30歳まで、法的書類が不備であったためにネパール移民法に基づいて罰金を科せられた。ランドップ氏は、「罰金が払えないため、移住者18人は11月28日カトマンズの中央刑務所に収監され、罰金を払うまで出られないだろう」と述べた。カトマンズ情報筋によると、同センターと国連難民機関は遺憾の声明を出したという。国連高等難民弁務官事務所は、中国チベット自治区からの難民には国際法に基づき正当な審問が行われるべきだが、同事務所は難民たちのために罰金を支払うことはできないという。

18人のうち、2人が女性、3人がチベット圏、残り13人がチベット族のアムド語を話す中国支配下の自治区からやって来た。これまでチベット族数千人が、不法に国境を越えてネパールとインドにやって来ている。チベット人は固有の文化教育と信仰の自由を求めて、最終的にはダライ・ラマ亡命政府のあるインド北部のダラムサーラを目指す。中国の人民解放軍は1951年にチベットに侵入。ダライ・ラマ法王はこのほどチベット文化とその文化遺産に対する北京政府の弾圧政策を「文化のジェノサイド」として非難した。

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