陜西省無定河汚染、アルカリ性廃液約2000tが流入

2006/02/15
更新: 2006/02/15

【大紀元日本2月15日】中国陜西省楡林市米脂県の化学工場で4日、沈殿槽三基が崩壊、約2千トンのアルカリ性廃水約2000トンが流出した。

VOAによると、無定河沿いにある塩素系化学工場「陜西金泰ルジェン化工有限公司」で、廃水沈殿槽四基のうち、三基が相次いで崩壊する事故が起きた。4日夜晩から16時間で、アルカリ性廃水約2000トンが付近の無定河へ流れ込んだ。

無定河は、黄河の一つの支流。内蒙古に源を発して陝西を通って、解家溝附近で黄河に注ぎこむ河。同流域は3万平方キロメートルを占め、北辺の主要な農林業生産地。

廃水流出事故発生後、化学工場は製造中止したが、地元の住民が環境保護局に通報するまで、同化学工場は報告を拒んだという。

今回の河川汚染事故は、吉林省の化学工場より、ベンゼンニトロベンゼン100トンが流出した松花江の汚染に次いで新たな河川汚染事故である。

関連特集: