米海軍グァンタナモ基地で収容者3人が自殺死亡

2006/06/12
更新: 2006/06/12

【大紀元日本6月12日】ブッシュ米大統領は11日、キューバの米海軍グァンタナモ基地で収容者3人が自殺死亡したことに遺憾の意を表明した。自殺者は10日の朝発見され、米海軍当局がアフガニスタン人を収容し始めて、これまでの4年半で初めての事例。司令官によると、自殺は示し合わせての行為だという。VOAが伝えた。

基地看守は10日未明、収容者の1人が監房で首を吊っているのを発見、その直後にも、他の収容者2人が寝具を利用して首を吊って自殺しているのを発見した。基地の軍医務当局が直ぐに応急処置を施したがいずれも回復せず死亡したという。

死亡した収容者3人は、サウジ・アラビアが2人、イエメンが1人で、米南方軍司令官のジョン・ブラドック大将によると、方法は3人とも同様であり、示し合わせての行為だという。3人は以前、ハンガーストライキをしていた。

3人は遺書を残したが、公開されておらず、米軍当局は自殺の動機などを調査して、今後の防止に努めるという。

米軍当局の(戦争捕虜)収容施設は、国連当局と国際人権組織から人権弾圧の可能性を指摘されてきた。特に、容疑の立件と正式な裁判なしに拘束している点が譴責されており、施設収容者を代理する「憲法人権センター(CCR)」のウィリアム・グッドマン監察官によると、自殺は収容者が絶望している表れだという。

これに対し、グァンタナモ統合部隊司令官のハリー・ハリス米海軍少将は、「収容者の待遇には万全を期しており、未来に向かって希望をもって生き抜くことが彼らにとって真の聖戦」と反論した。自殺者の遺体は、イスラム様式を考慮して処理されるという。

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