EU議会副議長:亡命中国科学者、英国政府に受入要請

2006/10/30
更新: 2006/10/30

【大紀元日本10月30日】欧州議会副議長エドワード・マクミラン・スコット氏は29日に、香港滞在中で政治庇護を求めている中国山西省政府幹部で科学者の賈甲氏を声援する声明を発表した。スコット氏はすでに英国政府に対して賈氏の受け入れを要請したという。

スコット氏は欧州議会議員に向けて「10月26日に台湾を離れた中国科学者の賈甲氏は英国に対して政治庇護を求めている。賈氏は山西省科学技術専門家協会の秘書長を務めており、台湾政府への政治庇護が拒否され、中国へ強制送還される予定であったが、賈氏はそれを断り香港へ、現在は香港に滞在している。英国欧州議会のベテラン議員は10月28日に同件の情報を入手し、賈氏が英国へ渡航できるように対策を講じている」と声明を発表、中国科学者の政治避難先を捜し求めた。

欧州議会副議長で、外交事務委員会で最長任期を務めたスコット氏は、「賈氏の政治庇護要求は合法的である。賈氏は自身や同僚が中国で置かれている危険な立場を述べており、これに対して、私自身も証明できる。賈氏の息子は現在ニュージーランドにいるが、他の家族は中国に留まっている。日にちを引き延ばさずに、賈氏を英国に入国させるよう英国政府に要請したい」と強調した。

スコット氏は1992年に「欧州民主提唱計画」を創設し、計画の実行を検討するために、今年5月に中国、香港および台湾を訪問した。欧州連合は同計画を中国、キューバ、ミャンマーなどまで広めようと考えており、1週間前にそれについての研究討論会が行われた。

スコット氏は26日に賈氏の政治庇護要求を初めて知ってから、すぐに英国外務省に対して受け入れの用意を提案した。情報筋によると、賈氏は香港では7日間しか滞在することができないため、記者会見を開く予定でいる。スコット氏は「賈氏が香港にいても、状況は懸念される」と語った。

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