人民元切り上げ、中国三大銀行に巨額損失

2006/12/17
更新: 2006/12/17

【大紀元日本12月17日】中国三大国有銀行である工商銀行、建設銀行及び中国人民銀行の上位幹部らは12月13日、北京にて開かれた財務経済年会で、人民元切り上げが銀行に膨大な損失をもたらしたと述べた。この半年間、建設銀行は24億、中国人民銀行は35億人民元も損失しているという。この事実に対して、三大銀行の経営層が危機を感じ、中国当局にデリバティブツールの開放をさらに早め、企業の為替レート変動によるリスクの低減に協力するよう要求した。中国人民銀行は、昨年7月に人民元切り上げに踏み切り、対ドルレートを8.2765元から8.1100元へと2%切り上げた。その後、緩やかに上昇し、今年11月には5%を突破している。

東方日報の報道では、建設銀行の年報によると今年上期の為替レート変動による損失は24億人民元だと同行の郭樹清・頭取がコメントしている。多くの投資家もこの損失に大きな疑問を抱いているようだ。海外で上場している銀行にとっては、集めた巨額の外国為替が大きなプレッシャーとなっている。

また、中国銀行の朱民・副頭取は人民元の継続的切り上げが銀行に大きなプレッシャーをもたらすとコメントしている。半年報によると、同行の今年上期の損失は35億人民元にも上った。以前、高盛の報告でも人民元の為替レートが1%増で中国銀行の営業利益が3・3%、純利益が0・6%減と予測している。

工商銀行のCEO・姜建清氏は外貨準備高の増加が人民元切り上げの圧力となり、工商銀行が海外で集めた大量の外国為替も、銀行にとっては大きなチャレンジとなるだろうと指摘した。

この2、3週間の間、人民元は約0・84%の切り上げにより、工商銀行集めた1250億香港ドルによる損失はすでに10億元となる。

姜建清氏はさらに、工商銀行は下期において為替決済、先物価値の保持、海外への直接投資などで人民元切り上げによる圧力を緩和させるつもりだとコメントした。

郭樹清氏は年会で、監督部門にさらに自由な市場環境を創出し、銀行の外国為替が順調に相殺できるように呼びかけた。

中国銀行の朱民・副頭取も、同行の所持している外国為替の規模は大きくないが、潜在的な為替リスクに注目し続けるとコメントした。

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