<赤龍解体記>(67)13年ぶりの気功解禁、温家宝の後押しか

2012/05/28
更新: 2012/05/28

法輪大法の創始者・李洪志氏が1999年6月に米シカゴ市で法輪大法学習者の動作を指導する(写真:明慧ネット)

【大紀元日本5月28日】法輪功問題が中国政局の最大かつ核心的問題になりつつある今、迫害という重罪を犯した、周永康らのいわゆる「血債組」は、法の裁きを逃れようとするため、あらゆる可能な手段で法輪功弾圧を是正しようとする温家宝らを牽制、反撃している。

一方、26日、中国最大の検索エンジン「百度」で、不法逮捕・監禁されている法輪功学習者・王暁東氏を救出するための陳情書に村全戸の村民が署名・捺印した、いわゆる「300人捺印陳情書」事件へのブログが解除され、関連の多くの内容が検索可能となった。

また、泊頭市の検察当局は、同市警察局から出されていた王暁東氏への訴状を「証拠不十分」として退けた。

これら一連の動きにより、温首相らの正義派もさまざまな手段をもって「血債組」の犯罪事実を暴露しつつ、法輪功弾圧を是正する社会的・世論的な準備をしているものと思われる。

1999年7月20日、法輪功は江沢民の個人の意志により不法な取り締まりを受け、それ以来残酷な弾圧を受け続けてきた。弾圧に伴い、多くの気功も取り締まりを受け、中国伝統文化の中でもっとも奥深いものの一つとされる気功が中国のタブーとなり、マスコミで気功を紹介したり肯定したりするような報道が一切見られなくなった。

しかし、先日、この13年ものあいだ禁じられてきたものが、中国のマスコミに報道され、しかも甘粛省衛生庁長が「各医院は真気(注1)運行を学習し臨床に応用するよう」と指示したのである。この指示は、中国の世論を沸かせた。「血債組」は次第に衰えて来ている。これは、決して偶然的ではなく、おそらく温家宝首相が従来のタブーを撃ち破った「大きな挙動」であろうと見られている。

この頃、中国の大手サイト上で非常に注目され、話題となっているものに次のようなものがある。

甘粛省衛生庁サイトによると、5月12日から20日までの間、47名の甘粛省の医療関係者が「真気運行学の育成講座」に参加した。9日間の学習を通じて、参加した医療関係者たちは、真気が任督二脈(注2)を通っていることを感じとり、かつ41名の参加者には「任督二脈」が真気の運行により完全に通った。その結果、甘粛省衛生庁・劉維忠庁長は「各医院は真気の運行を学習し臨床に応用するよう」と指示したのである。

さらに、「9日間の訓練により、参加者はみな静功の「五歩通督法」と動功の「胃腸功」「五禽導引」の訓練方法を完全にマスターし、真気が任督の二脈を運行する実体を感じとり、漢方医学の博大で奥深さを体験したことにより、経絡学説で言う経絡の存在が証明され、漢方医学に対する信頼が深まった」という。

一般的な気功に比べ、レベルが高く、高徳の大法とされる法輪功(法輪大法)は、健康面に独特な効果があるばかりではなく、道徳向上や社会安定や世界平和にもきわめて優れた修煉の大法とされ、今や全世界に普及し、学習者は1億人以上になっているという。

中国のあらゆる問題が法輪功問題にかかわっており、そして法輪功問題をめぐる攻防戦がエスカレートしている今、上記のような動きが注目されるのは当然のとこであり、今後いかなる展開がもたらされるか、実に興味深いものである。

注1:中国の伝統医学や気功学の専門用語。人間の生命の深い次元にあり、人間の生命を維持するためのもっとも重要とされる要素・原動力。

注2:中国の伝統医学や気功学の専門用語。人体にあるもっとも重要な二つの脈絡である。

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