エアバス、中国で60億ドル受注 中国進出が加速

2013/09/28
更新: 2013/09/28

【大紀元日本9月28日】世界第2位の航空機メーカー、エアバスは25日、中国企業3社とA320系を合わせて68機受注することで合意したと発表した。金額はおよそ60億ドル(約5900億円)に上る。エアバスは、20年以内に中国が世界最大の航空機市場になると見込んでおり、中国への進出を加速している。フランスのRFIラジオが報じた。

エアバスは北京で開催されている国際航空ショーでこれらの注文を受けた。3社は中国銀行傘下の航空機リース会社と浙江長龍航空、青島航空で、それぞれ25機、20機、23機の受注で合意している。浙江長龍航空は年内に運行を開始する予定で、青島航空は来年に開始予定。2社との契約は中国政府の承認が必要だという。 

国際航空運送協会(IATA)によると、中国で昨年、国内旅行市場が約10%拡大したのに対し、米国の伸び率は1%未満。エアバスは、向こう20年以内に中国が米国を抜いて旅客数で世界1位になると見込んでいる。同社機種A330―300は、中国市場に適しており、国内様々な距離における飛行にそれぞれの機種で対応できるという。 

エアバスは2008年に中国の天津の組立ラインを立ち上げ、現地で部品の調達もしている。現在では月4機のA320を組み立てている。今回の航空ショーで、この組立ラインを利用して、新エンジンを採用したA320ネオの組み立ても可能だとエアバス側は発表した。 

(翻訳編集・張凛音)
関連特集: