2015年初め、陜西省の自宅でジャーナリストのインタビューを受けた高智晟弁護士 (AP Photo/Isolda Morillo)
中国の人権弁護士

「中国共産党体制は2017年に終わる」ノーベル賞候補の中国人権弁護士

書き上げた2冊分の原稿

 AP通信によると、高弁護士は現在、実兄と陜西省に住んでおり、警察から日常的な監視を受けている。2014年までに2冊分の原稿を書き上げた。高弁護士によると、文章は出版するために中国国外に送られたという。

 1冊めは、3年間の独居房と拷問の苦痛とむごさ、堅い信仰と揺るぎない中国の未来への希望。中国にとどまることは「神が与えた任務」と高弁護士は述べた。

 2冊めは、高弁護士が受けた「神の啓示」によると、中国の共産党専制政治は2017年に終わるとの予測を書いた。また民主主義が築かれる計画と、共産党の崩壊について記されている。

「生きるため」拷問で精神離脱を身につける

 AP通信のインタビューでは、拷問についても明かされた。電気棒でショックを与える方法では、激痛のあまり、精神が身体から離れる奇妙な体験をしたという。身体から離れた自分は「まるで踏まれた子犬のように吠えていた」という。

 精神の離脱は、長年の刑務所生活の中で「生き残るために身につけた特殊能力」だと、高弁護士は述べた。

 ノーベル委員会は2008年、人権問題に立ち向かう高弁護士をノーベル平和賞候補に選んだ。中国法律の研究者でニューヨーク大学法学教授ジェローム・コーエン氏は、高弁護士は中国で抑圧を受ける人権弁護士の象徴だと述べた。また、「大胆で、勇敢、実直な人間だ。彼ら(共産党)は容赦なく高氏を壊した」とも述べた。

(翻訳編集・佐渡 道世)