上海福喜、中国で行政処分 日本マクドナルドに賞味期限切れ食肉提供

2016/10/05
更新: 2016/10/05

上海市食品薬品管理局は3日、公式ウェブサイトで、上海福喜食品公司(以下は上海福喜)と親会社の米OSIグループ中国法人に対して、総額2428万5000元(約3億7000万円)の罰金の支払いを命じる行政処分を発表した。同社は2年前、消費期限切れの食肉を使った加工品を一部のファーストフードチェーン店に提供していたことが明らかにされている。

また上海市嘉定区市場監督管理局は、上海福喜に対して、食品生産の許可証を取り消す処分を下した。両社はこれらの罰金などの処分を受け入れる方針だという。

この問題は昨年、日本に大きな衝撃を与えた。日本マクドナルドホールディングスは、中国福喜から食肉加工品の供給を受けていることが判明した後、客離れが発生。同社に大きな損失をもたらした。2015年2月5日に同社が発表した14年12月期決算では、上海福喜問題の影響で同社の売上高は前年同期比14.6%減の2223億1900万円と大幅に減少した。

一方、上海市嘉定区法院(裁判所)は今年2月1日、上海福喜関係者10人に対して、粗悪品の生産と販売の罪で懲役1年7カ月~3年の有罪判決を言い渡した。

(翻訳編集・張哲)

関連特集: