中国高官3人が高所墜落 党内で非正常な死が多発

2017/04/16
更新: 2017/04/16

中国メディアによると、この1週間で中国国内で3人の地方官僚があいつぎ高所から転落し、そのうち亡くなった2人が自殺と断定され、もう1人は重体だという。習近平指導部が推進している腐敗撲滅運動で、幹部の「非正常な死」が後を絶たない。

安徽省蚌埠市主要幹部の肖超氏(59)、湖南省地方検察院(検察庁)の鄒利民・副検察長(年齢不詳)、浙江省嘉善県法院(地方裁判所)の傅楊傑・裁判長(48)の3人がそれぞれ、9日、10日、12日に自宅や職場の建物から落ちた。

重体の傅楊傑氏について、公安当局は経緯を捜査中だとしている。亡くなった2人について、当局は「うつ病による自殺」と発表した。

2012年末に習近平氏が党のトップに就任し党内の腐敗問題にメスを入れはじめてから幹部の自殺が頻発している。北京の大衆日刊紙「新京報」の最近の報道では自殺者の数は158人に上ると伝えられており、死者の不正の実態は公表されることなく、ほとんどの場合「うつ病による自殺」とピリオドを打たれる。

一方、幹部自殺の情報がリークされるたびに、ネット上では「悪代官の死に拍手を」「まだ生きている共犯者を徹底的に摘発せよ」といったコメントで一色になり、国民の深刻な腐敗への怒りは爆発寸前のようだ。

(翻訳編集・叶清)

関連特集: