法輪功迫害 脱党ムーブメント

中国の平和は政府ではなく民衆により作られる=レーガン大統領スピーチライター

2017/12/26
更新: 2017/12/26

米連邦議会議員の間では、中国共産党政権に対する懐疑的な見方が強まっている。共和党ダナ・ローラバッカー下院議員はワシントン市内で開かれた「中国における人道犯罪と脱党ムーブメント」に参加し、中国共産党の圧政について言及した。

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「今後の米国議員の課題は、独裁、全体主義、野心の強い中国にどのように対処するかだ」と外交委員会の上級委員でもあるローラバッカー氏は述べた。「あの横暴な共産党政権が続くようならば、多くの国々が恐ろしい目に遭うだろう」と付け加えた。

カリフォルニアから選出されたローラバッカー氏は、80年代のロナルド・レーガン大統領政権で特別補佐官およびスピーチライターを務めた。2016年のトランプ大統領選出後、レックス・ティラーソン元エクソンモービルCEOとミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事とともに、国務長官の最終候補者に選ばれた。

ローラバッカー氏は、中国共産党による人道犯罪について長らく厳しい批評を繰り返してきたことで知られる。「中国共産党の独裁体制では、強引な手法で人々の生活を支配しようとしており、言論や報道の自由もない。人々から財産を奪っている」と述べた。

同氏は特に、7000万人が弾圧対象となった法輪功迫害問題について取り上げてきた。過去には「法輪功が中国の伝統的な世界観を表しているのに対し、共産党はマルクスやレーニンの西洋思想の産物に過ぎない」と指摘した。

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また同氏は2016年6月に米下院議会で満場一致で可決した、良心の囚人からの臓器摘出を止めるよう中国政府に求めた「343号決議案」起草者の一人でもある。

「米国が望んでいる中国の平和は、中国政府ではなく中国人により作られる」。ローラバッカー氏は、中国における人道問題の解決策は、国内外の中国人の協調によると主張した。

中国共産党関連組織から離脱する「脱党ムーブメント」

「脱党ムーブメント」とは文字通り、「中国共産党から離脱する」を意味する。ローラバッカー氏の参加した同シンポジウムを主催した有志団体・脱党センターは、脱党について「中国の心を解放する」事業であると主張している。

同団体に所属するボランティアたちは、中国大陸への電話、メール、SNSなどのほか、海外でも旅行客や在外華人にむけて「中国人が所属する中国共産党と関連組織(少年先鋒隊および共青団)から離脱を宣言する」よう呼び掛けている。

2004年に始まった脱党ムーブメントは、同センターによると既に2億9200万人以上の中国人が脱党を宣言した。いっぽう、共産党員が党組織から離脱することを許可していない中国共産党は、この脱党宣言について「異議申し立て」とみなしている。党の離脱は、党指導者による決定のみ。

ローラバッカー氏は、共産党による抑圧的な体制に加担しないよう、人々に機会を与えているとして、脱党ムーブメントを評価した。

(文=ポール・ファン/翻訳編集・佐渡道世)

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