米国、対トルコ追加制裁の用意 牧師解放拒否なら

2018/08/17
更新: 2018/08/17

[ワシントン 16日 ロイター] – ムニューシン米財務長官は16日、トルコ当局が拘束している米国人のブランソン牧師を解放しなければ、同国に追加制裁を科す用意があると語った。

ムニューシン長官は閣議で、「ブランソン牧師をすぐに解放しないのであれば、一段の行動を取る計画がある」と説明。トランプ大統領は、ブランソン氏が素晴らしい牧師であり無実だとの考えを示し、「トルコは良き友人であることを証明していない」と述べた。

ブランソン氏の拘束問題は米トルコの対立の火種の一つとなっている。

ムニューシン長官の発言を受け、外為市場でトルコリラは上げ幅を縮小した。

米当局者が16日明らかにしたところによると、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は駐米トルコ大使との13日の協議で、ブランソン牧師の解放に条件を付けようとしたトルコ側の求めを一蹴し、無条件での解放を要求した。

この当局者は「トルコは大きな機会を逃した。この問題の解決は非常に簡単だ」とし、「他の条件を付けようとしたのは大きな間違いだ」と述べた。

トランプ大統領は前週、トルコに対する鉄鋼・アルミ関税を2倍に引き上げると発表したが、これについて、鉄鋼関税の引き上げは発動済みで、アルミ関税も間もなく発動すると明らかにした。

*内容を追加します。

Reuters
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