英経営者の景況感が今年最低、EU離脱交渉巡る不透明感で=調査

2018/08/20
更新: 2018/08/20

[ロンドン 20日 ロイター] – 英国経営者協会(IoD)が20日公表した調査によると、英企業経営者の景況感は今年の最低水準まで落ち込んだ。英国の欧州連合(EU)離脱交渉の先行き不透明感が企業に与えている影響が浮き彫りとなった。

企業経営者750人を対象に行われた調査によると、最大の懸念材料として挙げられたのは全般的な経済状況で、EUとの貿易を巡る不透明感がこれに次いだ。

経済全般の今後12カ月の見通しについては、悲観的との回答が楽観的を上回り、景況感指数はマイナス16%と、6月のマイナス11%から低下した。4月時点ではプラス3%だった。

IoDによると、回答者の44%がEUとの通商関係を巡る不透明感が自社に悪影響を与えているとした。

IoDのシニアエコノミスト、Tej Parikh氏は文書で「経済界では今年に入って慎重ながらも楽観的な見方が浮上していたが、その動きが後退したようだ」と指摘。悲観の度合いは、EU離脱交渉の第1段階で進展があった昨年末よりも前の水準に逆戻りしつつあると分析した。

Reuters
関連特集: 国際