メイ英首相、EU首脳に離脱交渉姿勢の修正呼び掛け

2018/09/20
更新: 2018/09/20

[ザルツブルク(オーストリア) 19日 ロイター] – 英国のメイ首相は19日、欧州連合(EU)首脳らに離脱合意に向け交渉姿勢を修正するよう呼び掛けた。EU首脳会議の夕食会に到着し、記者団に語った。

メイ氏は「成功裏に結論を得ようとすれば、英国が立場を変化させたようにEUも進化させる必要が出てくる」と指摘。「善意と決意があれば、双方にとって適切な合意形成も可能だと確信している」と述べた。

自身の提案(チェッカーズ計画)について「摩擦無く貿易を維持できる。アイルランド国境での厳格な国境管理を導入せず、英国民の投票結果にも沿っており、協議中の計画で唯一信頼でき、交渉できる内容」と説明した。

EUのバルニエ首席交渉官は18日、アイルランド国境問題を巡り、提案を改善する用意があると明らかにした。

メイ氏は「バルニエ氏が新たな解決策を見出す必要性を認識していることを歓迎したい」と表明。「英国の税関区域から北アイルランドを事実上外す動きは座視できない」とした。

また、野党・労働党の一部党員が、離脱を巡る2016年の国民投票再実施を求める動きを批判。「この政権が国民投票の再実施を受け入れることは決してない。この点を絶対明確にしておきたい」「国民投票の結果はEU離脱で、2019年3月29日に離脱する」と明言した。

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Reuters
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