港珠澳大橋開通3週間 押し寄せる中国人観光客に香港住民「大迷惑」

2018/11/17
更新: 2018/11/17

中国広東省珠海市と香港新界離島区大嶼島とマカオ花地瑪堂区を結ぶ海上橋、港珠澳大橋が10月24日開通して以降、本土から中国人観光客が押し寄せたことで、大嶼島北部にある町、東涌の住民が迷惑を被っている。ドイチェベレが13日報じた。

報道によると、人口9万人の小さな町、東涌は港珠澳大橋の香港側に位置し、香港国際空港が近くにあり、香港に入境する際の要衝の一つ。

香港当局の発表では、11月10日の土曜日だけで、本土から約9万2000人の観光客が大橋から香港を出入境した。平日でも、少なくとも2万人が出入境しているという。

中国人観光客は香港に入境した後、東涌で数時間休憩をとることが多いという。今まで閑静だった同地区には観光客があふれかえり、住民は不満を抱いている。また、中国人は地元商店や薬局で、ベビー用おむつ、粉ミルク、薬品などを買いあさり、商品の売り切れが頻発している。このため、地元住民は日用品を買うのに、隣の町まで出かけなければならない。住民は、大橋開通で恩恵を受けているのは本土の観光客だけだと嘆いた。

地元商店の経営者も、中国人旅行客が店の入口の前に座り込むことが多く、営業に大きな支障をきたしていると不満を抱いている。

商店関係者によると、中国人旅行客の大半は日用品を購入するが、電子製品やスマートフォンについては「(本土と比べて)値段が高い」と購入を見送っている。

中国の習近平国家主席が10月22~25日まで広東省を視察した。23日、習氏は港珠澳大橋の開通式に出席した。

香港理工大学の鍾剣華・社会政策研究センター主任はドイチェベレに対して、香港政府は習主席の広東省視察に合わせて港珠澳大橋の開通を急いだとの見方を示した。同氏は、香港当局は当該地域のインフラ整備に十分な対応策を講じていないと指摘した。港珠澳大橋の建設・開通は「政治任務」で、市民の利益にならないと非難する香港市民が増えているという。

11日、中国人観光客の押し寄せに反対する若者グループ「東涌人」が東涌で抗議デモを行った。香港政府に対して、違法な中国人ガイドの取り締まりを強化するよう求めた。

(翻訳編集・張哲)

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