[エルサレム 9日 ロイター] – 9日実施のイスラエル総選挙で、ネタニヤフ首相率いる現与党の右派「リクード」と新顔のガンツ元軍参謀総長率いる中道野党「青と白」の接戦が伝えられる中、両陣営はそれぞれ勝利宣言した。
複数の出口調査によると、連立の枠組みでは右派陣営が優勢となっている。
イスラエルの3つの主要テレビ局のうち2つの出口調査によると、イスラエル国会(定数120)で青と白が獲得した議席数はリクードをやや上回った。残る1つのテレビ局は同数と報じた。
双方とも単独過半数には届かなかったもようだが、2つのテレビ局の調査では、ネタニヤフ首相は、右派勢力の協力の下、連立政権を組むのに有利な状況となっている。
ネタニヤフ氏(69)の勝利となれば、首相在任期間はイスラエル史上最長となる。ガンツ氏(59)は政治経験がない。
イスラエルのテレビ、チャンネル13の予想では、ネタニヤフ氏は連立を組むことで過半数を上回る66議席を手中にする可能性がある。青と白が中道左派および左派勢力と連立を組んだ場合に占める議席は、これを下回る54とみられる。
イスラエル公共放送局カンはリクード陣営が64議席に対し青と白陣営が56議席と予想。チャンネル12は60議席で両陣営が並ぶとしている。
ネタニヤフ首相は声明で「リクード率いる右派連合が明確な勝利を収めた」と表明。「まさに今夜、われわれの最適なパートナーと右派政府の樹立に着手する」とした。
ガンツ氏はテルアビブで開かれた青と白の集会で、出口調査では同党が最大の議席数を獲得したと示されており、次期政権を樹立するチャンスをイスラエル大統領によって与えられるべきだと主張した。
同氏は「われわれが勝者だ」と強調し、「ネタニヤフ氏にはこの国のために働いてくれたことに感謝したい」と述べた。
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