メキシコ、過去1カ月に1.5万人の移民を送還=当局者

2019/04/24
更新: 2019/04/24

[メキシコ市 23日 ロイター] – メキシコの政府高官は23日、同国は過去1カ月間に1万5000人の移民を送還したと明らかにした。メキシコ経由で米国に不法入国しようとする中米からの移民を懸念するトランプ米大統領が、メキシコ政府が速やかに不法移民を食い止めなければメキシコ国境封鎖も辞さない態度を示すなど、圧力を強めていることが背景とみられている。

全国移民局のTonatiuh Guillen局長は記者会見で、送還先を明らかにしなかったが、メキシコを移動している移民の大半は、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルから入国している。

現在メキシコに流入している移民の3分の1は未成年。南部には1000人超のキューバ人移民が滞在しているという。

会見に同席したサンチェス内相は、中米からの移民が「異例の」増加を示していることに対してメキシコに責任はないとしながらも、南部のグアテマラ国境を管理する責務があると指摘。メキシコに入る移民はメキシコの法を遵守し、当局に登録を行わなければならないと述べた。

ロペスオブラドール政権は、移民の身柄拘束と人道ビザ取得の規制を強化。その結果、移民の北上ペースが鈍り、南部に数百人が滞留する事態となっている。

Reuters
関連特集: 国際