大紀元時報

香港デモ、中国市民「勇敢さに感涙」

2019年06月13日 16時46分
香港警察当局は12日、立法会周辺で抗議デモを行う市民に催涙弾とゴム弾などを発射して鎮圧した(DALE DE LA REY/AFP/Getty Images)
香港警察当局は12日、立法会周辺で抗議デモを行う市民に催涙弾とゴム弾などを発射して鎮圧した(DALE DE LA REY/AFP/Getty Images)

香港市民は12日、犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求めて、立法会(議会)周辺で大規模な抗議デモを行った。当局のネット規制をかいくぐるVPN(仮想プライベートネットワーク)で情報を知った本土のネットユーザーは、香港市民の勇気を称えた。米ラジオ・フリー・アジア(RFA)が12日伝えた。

12日の香港デモについて、ほとんどの中国メディアは「沈黙を貫いた」。中国ネットユーザーの多くはVPNを使って、海外メディアによる抗議デモの生中継を視聴したという。

湖北省武漢市民の周さんは、「この2日間、『逃亡犯条例』改正案の撤廃を求める香港市民のデモ行進や抗議活動を見てきた。(自由のために戦う)若者の姿に本当に感動して涙を流した」と話した。周さんは、改正案が立法会で可決すると、香港市民は「安全でなくなる」との認識を示した。

湖南省長沙市民の潘さんは、12日未明から始まった生中継を止まることなく視聴していた。「立法会の前で抗議活動を行う香港の学生の姿を見て、感激し励まされた」。中国国内で民主化活動を行う潘さんは、「香港市民と学生から、今後、国内でどのように活動を行っていくべきかの手本を得られた」と述べた。

香港の「逃亡犯条例」では本来、香港と身柄引き渡し条約を締結している20カ国に、刑事犯罪の容疑者を引き渡すことができると定めている。この20カ国の中に中国本土は含まれていないのが現状だ。

条例改正案は、中国本土、マカオなど20カ国以外の国と地域に容疑者の移送を認めている。成立すれば、中国当局の要請で香港市民のほか、香港に住む外国人や観光客も、中国本土に引き渡される可能性がある。

江蘇省に住む人権活動家の張建平さんはRFAに対して、「中国の司法が、党の支配下にあることが最大の問題だ。だから、香港市民は改正案に強く反対しているのだろう」と語った。

一方、12日、林鄭月娥・行政長官は、市民の抗議デモは「組織的な暴動」と批判した。香港警察当局は、催涙弾とゴム弾などを発射して、デモ隊を鎮圧した。72人が負傷したと報じられた。

(翻訳編集・張哲)
 

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