大紀元時報

香港問題で英中対立激化、英外相「中国外交官追放の可能性ある」

2019年07月05日 21時00分
英国のジェレミー・ハント外相はこのほど、香港の大規模な抗議デモに強く懸念を示し、中国当局に対して中英共同宣言の順守を求めた(Peter Morrison – WPA Pool/Getty Images)
英国のジェレミー・ハント外相はこのほど、香港の大規模な抗議デモに強く懸念を示し、中国当局に対して中英共同宣言の順守を求めた(Peter Morrison – WPA Pool/Getty Images)

香港の大規模な抗議デモをめぐって、ジェレミー・ハント英外相はこのほど、中国当局に対して中英共同宣言の順守を強く求めた。また外相は英メディアに対して、英政府は駐英中国大使や外交官を国外追放するなどの制裁を科する可能性を排除しないと述べた。

香港市民約55万人が1日、容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求めて大規模な抗議デモを実施した。2日未明、香港警察当局は催涙弾を発射して抗議者を強制排除した。

ハント外相は1日のツイッターで、英国政府は香港とその「揺ぎない自由」を支持するとの声明を発表した。2日、外相は「香港市民は、中英共同声明の下で自由の権利を享有している。中国当局がこの法的拘束力のある文書を順守するよう希望する。でなければ、深刻な結果を招く恐れがある」と警告した。

3日、中国の劉暁明・駐英大使は記者会見で、香港をめぐる英政府の発言は「中国内政への干渉に当たる」と反発した。大使は「英政府は、香港がすでに英国の植民地ではないことを忘れた」と話し、ハント外相の発言は「両国の関係を損った」と批判した。劉大使の発言に不満を示した英外務省は同日、劉大使を呼び出し、発言に関する説明を求めた。

また、メイ英首相は3日の議会で、6月末に大阪で開催された20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で、中国の習近平国家主席に対して、香港の大規模な抗議デモを提起し、市民に対する武力鎮圧への懸念を伝えたと明かした。「中英共同宣言に定められた香港の高度な自治と市民の権利および自由が尊重されることが非常に重要だ」

英外務省は6月25日に発表した声明で、1984年に署名された中英共同宣言は依然として法的拘束力を有すると強調した。しかし、中国外務省の報道官は1日の定例記者会見で、「中英共同宣言で定められた英側の権利と義務を全て履行した」「英側は香港に対する責任は一切ない」と述べた。

一方的に中英共同宣言を破棄しようとする中国当局に対して、ハント外相は4日の英BBCラジオ4のインタビューで、中国外交官を国外追放するなどの制裁措置を講じる可能性があると発言した。

外相は現在の香港情勢に強い懸念を示した。また、自由と法治を求める香港市民への支持を改めて示した。

外相はまた、中国当局との対立が激化し、今後中国当局からの報復措置を受け、英国経済に損失を受けかねないとの憶測について、「われわれは、われわれの価値感を守る必要がある。つまり、中英共同宣言を順守するという基本原則を堅持することだ」と話した。

(翻訳編集・張哲)

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