欧州熱波、ドイツなど4カ国で気温が最高記録更新

2019/07/26
更新: 2019/07/26

[パリ/ロンドン 25日 ロイター] – 欧州を襲っている熱波により25日、ドイツ、フランス、英国、オランダで最高気温の記録が更新された。

熱波は、サハラ砂漠の熱い空気が高気圧に引っ張られて大陸を北上することにより発生しているという。ここ1カ月で2度目で、科学者らは地球温暖化に伴い熱波の発生頻度は高まりつつあると指摘している。

この日、パリの気温は観測開始以来最高となり、英国では7月の最高気温記録が塗り替えられた。ドイツでは北西部の都市リンゲンで気温が摂氏41.5度と2日連続で過去最高を記録し、同じ日にペルシャ湾岸アラブ諸国の首都で記録された気温並みとなった。

こうした中、ドイツとフランスの原子力発電所では発電量が落ち、英国では一部鉄道が運休、普段家庭でエアコンを使用していない欧州の人々が扇風機を買いに走るなどしている。

保健当局は気温上昇に弱い高齢者に警戒を呼びかけ、都市部では子どもたちが水場でしぶきを上げて涼を取った。

この日の午後、パリの気温は42.6度に達し、1947年7月の前回記録である40.4度を上回った。

英国では、7月の気温としては最高の38.1度を記録。

オランダ南部では最高気温が40.4度と、記録開始以来初めて40度を突破した。前日は、それまでの最高記録となる39.3度だった。それ以前の最高記録は、75年にわたって38.6度だった。

熱波は26日まで続く予報。

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Reuters
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