国際医師団が「マザー・テレサ社会正義賞」受賞 中国臓器収奪問題への取り組みで

2019/11/10
更新: 2019/11/10

国際医師団体、「強制臓器摘出に反対する医師の会DAFOH)」が3日、「マザー・テレサ社会正義賞(インドのハーモニー財団主催)」を受賞したことが分かった。DAFOH代表のトルステン・トレイ医師が同国ムンバイで行われた授賞式に出席した。

同賞は社会の正義や人類に対し類いまれな貢献をした個人や組織に贈られている。

DAFOHは2006年に設立。現在世界各国200人以上の医師が加盟している。同団体は中国当局に対して、法輪功学習者を主な対象にする強制臓器摘出を即中止するよう呼び掛けている。

法輪功は中国伝統の気功で、1992年、李洪志氏によって公に伝えられた。中国当局の統計によると、当時中国では約7000万~1億人の市民が法輪功を修煉していた。愛好者の人数が急速に増えたことに、中国当局が一方的に「脅威だ」と認識し、1999年に法輪功学習者への弾圧を開始した。

トレイ医師はインド紙「ザ・ヒンドゥー」の取材に対して、「過去20年以上、中国当局は法輪功学習者を強制労働収容所に送り、拷問・洗脳を行い、学習者から生きたまま強制的にその臓器を摘出した」と非難した。

トレイ氏は、当局の公表では中国国内で毎年1万~1万5000件の臓器移植手術が行われているが、「現場医療関係者の証言では、実際年間6万件以上の手術が実施されている。1万ドルの費用を支払った場合、2日以内に臓器移植手術が実施できる。ほとんど違法手段で臓器を入手している」と述べた。

DAFOHが中国のある病院を監視した結果、同病院では毎年2000件の肝移植手術が行われたことが分かった。「非常に信じがたい数字だ。臓器提供者が不足する国では見られない状況だ」とトレイ氏が話した。

さらに、トレイ氏はインドメディアに対して、中国当局が臓器提供者の数を水増ししたと批判した。

「2015年、中国当局は囚人の臓器を移植に使用しないと明言した。臓器の提供状況を公表するウェブサイトを30カ月監視した結果、ドナーの数が非常に少ないことが分かった。しかし、2015年12月30日の1日で突然2万5000人増えた。2016年12月も同様に、ドナーの人数が急に増えた。われわれが論文で、提供者数の粉飾問題を指摘して以降、数字の急増は見られなくなった」

トレイ氏は、「臓器収奪を傍観することは、中国当局と共謀しているということだ」と各国政府に行動を起こすよう促した。

ハーモニー財団創設者のアブラハム・マサイ(Abraham Mathai)氏はトレイ氏に賞を授与し、「インドは、不法臓器売買の取り締まりに厳格な法律を立法すべきだ」と話した。

日本人建築家の坂茂氏、パキスタン出身でノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん、国境なき医師団などがマザー・テレサ社会正義賞を受賞している。

(翻訳編集・張哲)

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