大紀元時報

香港出先機関新トップが会見 穏健派アピールも「期待できない」との声

2020年01月07日 18時26分
1月6日、中国の香港出先機関である中央政府駐香港連絡弁公室の駱恵寧・主任が記者会見に臨んだ(黄信真/大紀元)
1月6日、中国の香港出先機関である中央政府駐香港連絡弁公室の駱恵寧・主任が記者会見に臨んだ(黄信真/大紀元)

中国当局が1月4日、香港の出先機関である中央政府駐香港連絡弁公室(中連弁)のトップを更迭した。新たに任命された中連弁の駱恵寧・主任(65)は1月6日、香港で記者会見を開き、今後「真摯に」役目を果たすとし、香港情勢について「正しい道に戻る」べきだと話した。香港メディア記者のツイッターへの投稿によると、駱主任は会見中、緊張して両足が震え続けていた。

記者会見は、現地時間6日午前10時半ごろに始まった。駱主任は、香港に携わる政務経験が少ないと言及し、「誠心誠意」今後の責務を全うすると述べた。香港市民との親近感をアピールするため、駱氏は、香港市民の「改革開放」や「現代化建設」に対する貢献を称賛し、記者会見に参加した記者らから「香港メディア関係者の勤勉さとプロフェッショナル精神を感じた」とほめた。

半年以上続く香港の抗議デモについて、駱氏は「香港情勢は憂慮すべき事態だ。多くの人は、香港が正しい道に戻れるようにと切に願っている」と述べた。中国当局や香港の林鄭月娥行政長官のように、抗議者を「暴徒」と呼ぶことはなかった。

また同氏は、習近平国家主席が元日に行った新年祝辞のなかで、香港についての発言を引用し、「調和の取れた落ち着いた環境がなければ、豊かな暮らしを楽しむことなどできない」と述べた。

香港立法会(議会)の林卓廷・議員は、駱氏の記者会見について、「駱主任が習近平氏の新年祝辞を引用したのは、習氏への忠誠心をアピールするためだとみる」との認識を示した。

駱恵寧氏は穏健だという評判に関して、「中国共産党の内部では、最高指導部の命令が絶対的であり、穏健派というのは存在しない。香港政策において、すべては最高指導部が決定する。香港市民は、駱氏に期待しない方がよさそうだ」と林議員は示した。

いっぽう、同会見に参加した香港公共放送局の香港電台のジミー・チョイ(Jimmy Choi)記者はツイッターに、会見の様子が映った動画を投稿した。動画によると、記者らに囲まれた駱恵寧氏は緊張した表情で、両足が震え続けていた。

大紀元コメンテーターの李沐陽氏は、駱氏は香港情勢の早期沈静化を図る中国当局から「大きな圧力をかけられたのでは」との見方を示し、「会見では安易に発言できないだろう」と指摘した。

定年退職を目前にしている駱恵寧氏は、経済学博士号を持ち、青海省と山西省のトップを務めた経験があり、昨年12月28日に全国人民代表大会の財政経済委員会の副主任に任命されたばかり。香港メディアや時事評論家は、香港政策の「素人」とされる駱氏が、中連弁のトップを任されたことに驚いている。一部の専門家は、中国当局が今後駱氏を通して、経済政策の調整を行い、現在の香港危機を脱しようとする狙いがあるとの声を上げた。

李沐陽氏は、中国当局が香港における「一国二制度」を着実に実施せず、行政長官の普通選挙を認めなければ、「中連弁のトップを交代させても、情勢の改善にはつながらない」と強調した。

(翻訳編集・張哲)

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