大紀元時報

米コラムニスト、ゲイツ氏発言に苦言 「中国共産党批判は力の分散ではない」

2020年05月12日 19時20分
2018年11月、上海で国際経済と貿易フォーラムに参加するビル・ゲイツ氏。(Lintao Zhang/Getty Images)
2018年11月、上海で国際経済と貿易フォーラムに参加するビル・ゲイツ氏。(Lintao Zhang/Getty Images)

中国共産党が中共ウイルス(新型コロナウイルス)感染拡大の初期段階で、情報を隠ぺいし、世界的な危機を招いたと非難されている中、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が北京を擁護する発言をし、中国共産党への批判がパンデミック対策の努力を分散させたと述べた。

米紙ワシントン・ポストのコラムニストであるジョシュ・ロギン(Josh Rogin)氏が4月30日の記事で、ゲイツが間違っていると批判した。「中国共産党がいまだに感染拡大の真相や対応の失敗をあらゆる手段で隠ぺいしようとしている。アメリカ人の健康と命を守るために、この罪を見過ごすことはできない」

ゲイツ氏は4月26日、CNNとのインタビューでゲイツ氏は中国に真相の公開を迫っても意味がなく、パンデミック対策への努力を分散させるしかないと発言した。そして、「今の感染対策に役に立たない」と付け加えた。

ゲイツ氏はさらに、「中国はウイルス発生の初期に多くのことを正しく行った」と称賛、中国が不当な批判を受けていると発言した。

ロギン氏、ゲイツ氏の考えは極めて危険だ

ロギン氏は、中国共産党及び一部のマスコミはゲイツ氏の発言を利用しており、「ゲイツの考えは誤りであり、極めて危険だ」と批判した。さらに、「北京の悪行は無害で過去のものではない。その悪行は私たちを危険な境地に陥れた」とした。

アメリカ合衆国国務長官マイク・ポンペオ氏がフォックスニュースの取材を受けた時、中国共産党批判が「パンデミックへの努力を分散させたもの」ではないとゲイツ氏の考えを否定し、アメリカでは数万人の犠牲者も出たので、ウイルスの起源を究明すべきだとした。

「中国共産党政府がウイルスの真相を隠ぺいし世界を欺いた。データを捏造、意図的に感染規模を過少報告し、告発者の声を圧殺し、フェイクニュースや虚偽情報を拡散させ、当局に不都合な研究を抹消した」とロギン氏は述べた。

しかし、北京のこれらの行動が今も続いていると同氏は指摘する。つい最近、北京が新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、中国共産党の責任を追究する欧州連合(EU)の報告書を修正するよう圧力をかけた。

EUは中国が、パンデミックを起こした責任を逃れるために、あらゆる手段で世界範囲で新型ウイルスに誤情報を広めているとする報告を発表した。

フィナンシャルタイムズはEU政府関係者の話として、中国共産党はEUに三回も抗議し、報告の内容を公表しないよう圧力をかけた、と報じた。

ロギン氏は中国共産党がEUだけではなく、オーストラリアにも経済的な圧力をかけ、ウイルス調査の中止を要求した。そして、GitHubにCOVID-19(中共ウイルスによる肺炎)真相を掲載した記者が北京で逮捕された。さらに中国共産党政府は海外専門家チームの独立調査を拒み、治療法を見つけ出す国際社会の努力を阻んだと述べた。

ロギン氏はウイルスの起源を特定しなければ、感染拡大のルートも追跡できず、科学的分析に必要な情報を入手することができない。発生源は海鮮市場か、武漢ウイルス研究所か、あるいは通りかかった蝙蝠なのか、北京はいかなる調査もを受け入れていない。

感染の終息や第二波を防ぐためにウイルスの起源を究明しなければいけないとロギン氏は主張する。

中国共産党は海外研究者が求めているウイルスのサンプルを共有せず、国際社会の感染対策は中国共産党が発表したデータを参考にするしかなかった。中国共産党は無症状陽性患者を公表したのは4月で、「これらの情報は数カ月前では感染対策にとって、極めて重要だった」とロギン氏は述べた。

ロギン氏は、中国共産党の悪行を見て見ぬ振りすれば、中国共産党は悪事を働き続けるのだと指摘した。

中国を孤立させてはいけないと主張する人々はパンデミックの中、中国との協力が必要不可欠と考えているが、ロギン氏はこれは間違った考えだと一蹴した。

「一緒に治療法を研究しようという話は良いアイディアのように聞こえるが、アメリカ製薬会社ギリアド・サイエンシズが1月に中共ウイルスの治療薬レムデシビルを北京の臨床試験に提供したが、すぐに中国の研究機構によって模倣品を作られ、特許も取ろうとした」

ロギン氏は「北京のこのような行為を止めなければ、我々の善意を乱用されてしまう」と語った。

ロギン氏は、ゲイツ氏が中国共産党の振る舞いを見て見ぬ振りをして、「この考えがあるかぎり、中国は変わらないだろう」と批判した。

(大紀元日本ウェブ編集部)
 

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