トランプ氏、イスラエルとの国交樹立でサウジにも期待

2020/08/20
更新: 2020/08/20

[ワシントン 19日 ロイター] – トランプ米大統領は19日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が前週発表した国交正常化の合意にサウジアラビアも加わり、広範な関係を新たに樹立すると期待する立場を示した。

トランプ氏は記者会見でサウジによる合意参加を期待しているか問われ、「そうだ」と応じた。

サウジのファイサル外相は19日、パレスチナ国家樹立を巡る合意や全占領地からのイスラエルの撤退をイスラエルとの国交正常化の前提とする2002年のアラブ和平イニシアチブを引き続き追求すると表明。UAEとイスラエルが国交正常化を発表して以降で初めてのサウジ側の公式発言だった。

トランプ氏はUAEとイスラエルの合意について「誰にも想像できないような国々が参加を望んでいる」と指摘。サウジ以外の国名は挙げなかった。

トランプ氏はまた、UAEは米ロッキード・マーチン<LMT.N>製の最新鋭ステルス戦闘機「F35」の購入に関心があると述べた。「UAEには資金があり、かなりの数を発注したい考えだ」と語った。

F35を実戦投入しているイスラエルのネタニヤフ首相は18日、中東地域での同国の軍事的優位性を維持する必要があるとし、米国によるUAEへのF35売却に反対する考えを表明した。

Reuters
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