パキスタン、公共の場での集会禁止 新型コロナ感染拡大で

2020/11/17
更新: 2020/11/17

[カラチ(パキスタン) 16日 ロイター] – パキスタンは16日、新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が4日連続で7月以来最多の水準を更新していることから、公共の場での政治集会を禁止した。

同国ではここ数週間、複数の主要都市で、宗教および反政府集会が行われている。

カーン首相は、人々が責任ある行動を取らなければ6月同様に医療が崩壊することが懸念されるとして、今回の禁止措置を発表。

国営テレビで、「われわれが週末に予定していたものも含め、公共の場での集会禁止を決定した。人混みはウイルス拡散につながる」と述べた。

15日に確認された感染者は2128人で、4日連続して2000人を突破。この日の陽性率は7%超と、過去4カ月におおむね2─3%で推移していた水準を大きく上回った。

1日当たりの感染者数は6月に6800人でピークとなり、8月には213人に減少した。過去3カ月はおおむね700人を下回っていた。

ジンナー大学院医療センターのエグゼクティブディレクター、Seemin Jamali医師はロイターに、「誰も衛生基準を守っておらず、われわれはその結果を見ている。もう人々が理解する時であり、そうでなければ、われわれは苦しみ続けることになる」と述べた。

同国で確認されている累計感染者は35万9032人、死者は7160人。

Reuters
関連特集: 国際