ロシア、領空開放条約からの離脱を発表へ=地元紙

2021/01/15
更新: 2021/01/15

[モスクワ 15日 ロイター] – 15日付のロシアの日刊紙コメルサントによると、同国は、批准国の軍事施設を上空から相互に偵察できる領空開放(オープンスカイ)条約から離脱する方針を数日中に発表する見通し。匿名筋の情報として伝えた。

政府が方針を変更しなければ、批准国への通告から6カ月後に離脱する。

米国はロシアの条約違反を理由に、昨年11月に同条約から正式に離脱した。ロシアは条約違反を否定していた。

ロシアは、米国が条約離脱後も、同盟国から情報を取得できるのではないかとの懸念を強めている。

コメルサントによると、ロシア政府は他の批准国に対し、米国に情報を提供しないことを確約するよう求めたが、確約が得られなかった。

米国では、今月20日にバイデン新政権が発足する。

米ロ間に残る唯一の重要な核軍縮条約である新戦略兵器削減条約(新START)は、来月で期限切れとなる。バイデン次期大統領は延長に意欲を示しているが、何年間の延長を目指すかは明らかになっていない。

Reuters
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