全豪OP出場選手ら500人以上隔離、ホテル従業員がコロナ感染

2021/02/04
更新: 2021/02/04

[シドニー 4日 ロイター] – オーストラリア・メルボルンで開催されるテニスの全豪オープン(OP)に向け出場選手やスタッフが隔離のために滞在していたホテルの従業員1人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たのを受け、豪当局は4日、選手や関係者500人以上に対して隔離を要請した。

メルボルンのあるビクトリア州で感染者が確認されたのは29日ぶりで、これを受けてメルボルンは屋内のマスク着用義務や人の集まりを15人に制限するなどの規制を再び導入。

全豪オープンは8日に開幕の予定で、前哨戦にあたる6つの大会のうち、4日に予定された試合が全て中心になるなど混乱が生じている。

感染が確認されたのはホテル「グランドハイアット」の従業員で、10日遅くに発表された。ビクトリア州のアンドリュース首相はその後に実施された当初の検査で新規感染者は見つかっていないとした。

全豪オープンの開催について「保証はない」としながらも「現段階でテニスが影響を受けるべきではない。ただ、状況は変わり得る」と語った。

全豪オープンの出場選手やコーチ、関係者は先月半ばごろにオーストラリア入りし、14日間の隔離生活を送った。選手の大半が先月中に隔離を終えていた。

オーストラリアの他の州では、西オーストラリア州で31日に感染者1人が確認されたのを受けて5日間のロックダウン(都市封鎖)が敷かれた。その後に新たな感染者は出ていない。他の州でも4日の新規感染者はゼロだった。

オーストラリアのコロナ感染者の累計は2万2000人で、死者は909人に上っている。

Reuters
関連特集: 国際