米海軍、南シナ海で2個空母打撃群の合同演習を実施

2021/02/09
更新: 2021/02/09

[北京 9日 ロイター] – 米海軍の2個空母打撃群が9日、南シナ海で合同演習を実施した。南シナ海を巡っては数日前にも米ミサイル駆逐艦が、中国が実効支配する西沙(パラセル)諸島付近を航行したばかり。

米海軍によると、セオドア・ルーズベルト空母打撃群とニミッツ空母打撃群が「相互運用性および指揮・統制能力を高めることを目的に多数の演習を実施した」という。南シナ海での空母2隻によるオペレーションは2020年7月以来。

中国外務省の汪文斌報道官は9日の定例記者会見で、中国は主権と安全を確保するために必要な措置を取り続けると表明した。

米海軍第7艦隊は5日、ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が「航行の自由」作戦で同日、西沙(パラセル)諸島付近を航行したと発表した。バイデン政権発足後、同海域での作戦実施は初めて。

ニミッツ空母打撃群のジム・カーク司令官(少将)は発表文で「あらゆる国が国際法の下で享受しているこの海域の合法的な利用を確保することにわれわれはコミットしている」と表明した。

中国は南シナ海で実効支配している諸島付近で米軍が航行を繰り返していることに激怒しており、故意に緊張を高めているとして米国を非難している。

*中国外務省報道官のコメントを追加して再送します。

Reuters
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