[ソウル 30日 ロイター] – 2000年に北朝鮮を脱出した朴相学(パク・サンハク)氏が代表を務める韓国の脱北者団体は30日、北朝鮮の体制を批判するビラやドル紙幣を散布したことを明らかにした。
今月25日から29日の間に南北境界線沿いの複数の場所から、50万枚のビラ、500冊の小冊子、5000ドル相当の1ドル紙幣を風船に付けて飛ばしたという。
同団体が公開した動画や写真では、朴氏が夜間に風船を打ち上げ、金正恩朝鮮労働党総書記の「世襲独裁」を終わらせようと訴える姿が確認できる。
北朝鮮は同国指導部への容認できない侮辱だとし、こうした体制批判のビラなどを非難。昨年にはこの問題を巡り、韓国とのホットライン切断を表明した。
韓国では昨年12月、北朝鮮体制批判活動を禁止する法改正案が可決された。違反者は最大3年の服役、または3000万ウォン(2万7500ドル)の罰金が科せられる。
韓国統一省の副報道官は警察と軍がこの団体の発表を調査しているとした。
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