[台北 13日 ロイター] – 台湾で新型コロナウイルス感染者が異例の拡大傾向となったのを受け、各都市はスポーツジムや図書館の利用を制限するなど対策を強化した。
先月末以降の感染拡大で株式市場には動揺が広がり、当局も警戒を強めている。12日に確認された新規感染者数は過去最多の16人だった。
台湾株式市場の加権指数は13日序盤に約3%下落。米国株式市場が大幅安となった影響もある。
台北を取り囲む新北市は図書館とインターネットカフェの閉鎖を命じ、台北はスポーツジムの同時利用を100人に制限した。
柯文哲・台北市長は12日遅くにフェイスブックへの投稿で「台湾には医療の対応能力が十分にあり、重症患者は急激に増えてはいない」と説明し、平静を呼び掛けた。
台湾当局はしっかりとした接触者追跡と隔離のシステムを確立しており、市中感染の経路特定を急いでいる。
南部・高雄市の陳其邁市長は、感染者が訪れた場所を消毒し、濃厚接触者の隔離と検査を行っていると述べた。
台湾当局は既に、屋内の集会は100人、屋外は500人に制限している。
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