大紀元時報
<オピニオン>

社会的正義に敏感なCIAの求人広告

2021年5月15日 11時15分
(Saul Loeb/AFP/Getty Images)
(Saul Loeb/AFP/Getty Images)
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米国中央情報局(CIA)が最近発表した求人広告は異色である。人々の能力や愛国心に訴えるのではなく、より今のトレンドに同調しているからだ。

広告動画には「シスジェンダーのミレニアル世代」を自認するラテン系の職員が登場する。「シスジェンダー」とは、誕生時の性別と性自認が一致する人を指し、スペルチェックが認識できないほど新しい言葉である。 この広告により、CIAは「多様な」志願者の獲得を目指しているようだ。

動画のナレーションは次の通り。「私は有色人種の女性で、母親です。全般性不安障害と診断されたシスジェンダーのミレニアル世代です。私のアイデンティティーは交錯していますが、私自身はチェックリストを単に満たすだけの存在ではありません」

アメリカ最強の諜報機関に浸透しているのは、ロシアや中国、アルカイダなどではなく、もっと巧妙で目に見えない敵のようだ。つまり、敵とは「woke」(社会的正義に対する敏感さ)を掲げるリベラル派であり、彼らの目的はアメリカの伝統と制度を破壊することである。

彼女のアイデンティティーについては、ひとまず置いておこう。それにしても、なぜCIAは病気を患うエージェントを平気で雇うのだろうか。医療専門サイトによると、不安障害とは「常に圧倒的な不安と恐怖を引き起こす精神疾患」である。患者は過度の不安により、仕事や学校など、症状を悪化させる可能性のある社会的状況を避けるようになる。

一部の保守派は、すぐにこの広告に反応した。テッド・クルーズ上院議員(共和党・テキサス州)は、「中国の共産主義者、イランのイスラム教徒、金正恩がこれを見たら、怖がるだろうか?」とコメントした。

トランプ・ジュニア氏は「完璧なwokeだ。中国とロシアはこれを気に入るだろう」と揶揄し、「彼らは爆笑しているよ」とツイートした。

トランプ・ジュニア氏によれば、この「woke」は、「スパイ機関が国を内側から破壊するために考案した、ひねくれた心理戦のようなもの」であり、これまでにも様々な国で用いられてきたという。現在、この作戦はアメリカで本格化しているようだ。

歴史学者のウィル・デュラント氏は、伝統や過去のよい政策を無視した国がどうなるかについて、名言を残している。「偉大な文明は、それが内部で自壊するまでは征服されない」

更に高い次元の智慧は次のように説く。「健全な教えに人々が耳を傾けなくなる時代が来るからです。彼らは自分の欲望に従い、自分に都合の良いことを言ってくれる教師たちを探すでしょう」(テモテへの手紙2 第4章3節)

Woke」は新型コロナウイルスと同じ速さでアメリカに広がっている。しかし、ウイルスと違って、この道徳的パンデミックに効くワクチンはない。CIAがこのまま「Woke」に屈するようであれば、CIAの「I」はinsanity(狂気)を意味するようになるだろう。

(文・John Calvin Thomas/翻訳編集・郭丹丹)


執筆者:ジョン・カルバン・トーマス

多数の新聞社に配給するコラムニストでラジオのコメンテーター。彼の最新の著作は『America’s Expiration Date: The Fall of Empires and Superpowers and the Future of the United States』。

※寄稿文は執筆者の見解を示すものです。

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