大紀元時報
【日本の防衛力】

令和3年度富士総火演 陸上自衛隊の精鋭一堂に会する

2021年5月24日 19時40分
令和3年度の富士総火演で射撃する16式機動戦闘車(Photo by AKIO KON/POOL/AFP via Getty Images)
令和3年度の富士総火演で射撃する16式機動戦闘車(Photo by AKIO KON/POOL/AFP via Getty Images)

令和3年度の「富士総合火力演習総火演)」が22日、静岡県の東富士演習場で行われた。陸上自衛隊の普通科や機甲科、野戦特科などの部隊が参加し、実弾射撃演習を行った。国際情勢が緊迫化するなか、上陸する敵軍を迎え撃つことを想定している。新型コロナウイルスの影響により、昨年に引き続き無観客で行われたが、演習の様子は動画共有サイトでライブ配信された。

現地で視察を行う岸信夫防衛大臣(Photo by AKIO KON/POOL/AFP via Getty Images)

当日、岸信夫防衛大臣は現地を視察。隊員たちと演習を視察する写真とともに、「コロナ対策の為、今年も一般公開は無し。来年こそは。」とツイートした。

演習は前段と後段の2部構成だ。前段では戦車火砲といった、陸上自衛隊の装備の紹介だ。後段では、陸海空が連携して敵を撃破するというシナリオで、陸上戦闘の演習が行われた。

このような想定の元に演習を行う背景には、野心的な中国共産党政権の拡張政策がある。日本は離島防衛の強化が叫ばれている。米国シンクタンクが発表した報告書によると、中国海軍の雑誌に掲載された尖閣諸島侵攻のシナリオには「開戦から4日も経たないうちに、尖閣諸島は中国軍の手に落ちる」と書かれている。

このような脅威に対処するために、自衛隊は「日本版海兵隊」とも言わる水陸機動団を2018年に創設した。水陸機動団は防衛大臣直轄の陸上総隊に属しており、島しょ部の奪還といった水陸両用作戦に特化している。

主砲を撃つ74式戦車。右側には89式装甲戦闘車も見える(Photo by Akio Kon - Pool/Getty Images)
01式軽対戦車誘導弾を発射する様子(Photo by Akio Kon - Pool/Getty Images)

演習の様子は動画投稿サイト「YouTube」でライブ配信された。ライブ映像の合間に配信されたプロモーションビデオでは、民間企業やインフラに対するサイバー攻撃、不審船団による領海侵入、工作員によるインフラの破壊などによって引き起こされる「ハイブリッド戦」について言及されている。ここは伝統的な形の戦争以外にも、自衛隊は多様化する安全保障環境に対応する用意があることを示している。

動画は、従来の陸海空の他に、宇宙、サイバー、電磁波の領域を含む、あらゆる脅威に対処する「多次元統合防衛力」を構築すると述べている。

上陸作戦で使用される水陸両用車(AAV7)も演習に参加した(Photo by AKIO KON/POOL/AFP via Getty Images)

夜間の演習

同じく22日、陸上自衛隊は「富士総合火力演習」の夜間の部を行った。照明弾が辺り一面を照らすなか、10式戦車などの戦闘車両が実弾射撃演習を行った。

夜間の演習に臨む10式主力戦車(Photo by PHILIP FONG/AFP via Getty Images)
夜間の演習に参加する自衛隊の戦闘車両(Photo by PHILIP FONG/AFP via Getty Images)

(王文亮)

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