スペインでコロナ感染者が急増、ビーチには多数の英国人観光客

2021/07/25
更新: 2021/07/25

[マラガ 19日 ロイター] – スペインで19日、先週16日以降に確認された新型コロナウイルス感染者数が6万1628人と、大幅に増加したと発表された。多くの英国人観光客が休暇にスペインを訪れ、コロナ禍で打撃を受けた観光業界に希望が見えた矢先の発表だった。

16日以降に確認された死者は23人で、累計は8万1119人となった。

19日時点で、過去2週間の10万人当たりの感染者数は600人。16日時点の537人から増加した。

一方、19日にはワクチン接種者がスペイン国民の半分に達した。ワクチン接種の進展により、死者と入院者はこれまでの感染の波に比べて少なく抑えられている。

業界団体によると、英国が今月8日、ワクチン接種済みの帰国者に対する10日間の隔離義務を19日から撤廃すると発表して以来、スペインへの航空便予約が4倍に増加した。スペインのビーチにはワクチン接種済みの英国人観光客が押し寄せている。

しかしスペインでは感染者が増加し、一部地域で外出禁止措置が再度導入されている事態から、ドイツとフランスは国民にスペインへの渡航自粛を勧告している。

Reuters
関連特集: 国際