日豪首脳がテレビ形式で会談、安保共同宣言の早期更新で一致

2022/01/06
更新: 2022/01/06

[東京 6日 ロイター] – 岸田文雄首相とオーストラリアのモリソン首相は6日、テレビ会議形式で首脳会談を行い、2007年に策定した安全保障協力に関する共同宣言を上書きする新たな宣言を早期に発出することで一致した。円滑化協定に署名し、両国部隊の共同訓練などを円滑化する。

両国は自由で開かれたインド太平洋の実現で一致。岸田首相は、豪州、英国、米国の安保協力であるAUKUSに対する日本の支持を改めて表明した。両首脳は水素エネルギーのサプライチェーン・プロジェクトに対する両国および両国企業の協力を再確認した。

外務省によると、会談は午後1時25分から1時間45分にわたって行われ、両首脳は、東シナ海での「一方的な現状変更の試み」に反対することで一致した。安全保障上の協力は、宇宙、サイバーの新領域においても今後拡大していく方針を確認した。

経済安保の領域でも議論し、重要技術や供給網(サプライチェーン)で幅広く協力を深めることで一致した。

北朝鮮の弾道ミサイル開発については、両首脳で同国に対し国連安保理決議の下での義務順守を求めるとともに、拉致問題を含め引き続き緊密に連携することでも一致した。

Reuters
関連特集: 北朝鮮特集