ワクチン未接種の子どもたちは、集団免疫の「唯一の希望」

2022/11/11
更新: 2022/11/11
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ワクチンの専門家でありウイルス学者であるゲールト・ファンデン・ブーシェ氏(Geert Vanden Bossche)は、約2年前から、「なぜ健康な子どもたちが新型コロナウイルスワクチンを受けてはいけないのか」という認識を高めるための活動を担っています。

ワクチン産業で30年の経験を持つファンデン・ブーシェ氏は、集団免疫を生み出すことができるのは、主にワクチン未接種の子供と大人であると主張しています。

同氏は大紀元に、「集団免疫とは、自然免疫に頼って、ウイルスを消滅することで、集団免疫を生み出すには、今子供たちが唯一の希望だ」と述べています。

集団免疫を生み出すことができれば、人口集団レベルで感染圧力を劇的に減少させ、パンデミック(世界的大流行)からエンデミック(風土病)に収めることができます。ワクチンにはこのような効果はありません。それどころか、ワクチン接種はますます多くの感染性変異体の繁殖につながり、感染圧力を高めています。

集団免疫とは、「人口の一部が、過去の感染やワクチン接種によって病気に対する免疫を獲得し、その結果、病気の蔓延を食い止め、あるいは遅らせることができた場合」と定義されます。

しかし、過去にワクチンがインフルエンザのパンデミックの終結に大きく貢献したことはありません。それぞれのパンデミックのウイルスは、ほぼ一巡して風土病となっています。

1918年、H1N1ウイルスによって引き起こされたスペインかぜの大流行は、1918年3月に始まり、1919年夏にはいかなるワクチンも使用されることなく終息しました。

1957年のアジア・インフルエンザ(H2N2)のパンデミックは、数少ないワクチンの投入で終息しました。

そして、1968年のH3N2(pdf)と2009年のH1N1のパンデミックは、いずれもワクチンが準備できた時点ですでに収まってきたため、ワクチンの必要がなくなりました。

 

インフルエンザのパンデミックとCOVID-19のパンデミックの比較表。(エポックタイムズ)

 

今回の新型コロナウイルスのパンデミックは、パンデミックの最中に集団ワクチン接種が行われる初めてのケースです。

ファンデン・ブーシェ氏によると、ワクチンによる集団予防接種は、感染圧力が高いパンデミック時に感染を防ぐことはできないといいます。これは、ウイルスが宿主の免疫システムを逃れる現象である免疫逃避につながるためです。

ノーベル賞受賞者でウイルス学者のリュック・モンタニエ氏も、パンデミック時に国民全員にワクチン接種することに反対しました。2021年5月には、集団予防接種計画を “大きな科学的誤り “とし、”変種を生み出しているのは予防接種だったことが未来の歴史書に記されるだろう”と述べました。

ワクチン接種の支持者は、「2020年12月にワクチンが展開される前にウイルスはすでに数回変異しており、ワクチンの利点がリスクを上回っている」といい、ワクチンはこれ以上の亜種を作成することはないと主張しています。

 

自然免疫システムを守る

ファンデン・ブーシェ氏によれば、子供たちが新型コロナウイルスワクチンを受けてはいけない最も重要な理由は、子供たちの自然免疫システムが損なわれないように保護するためです。自然免疫システムは、外来病原体に対する身体の最初の防御線です。

ファンデン・ブーシェ氏は、「子どもたちは先天性抗体と呼ばれる特殊な抗体を備えている。それは子ども時代のしばらくの間だけ続き、その後は消えてしまう」といいます。

この先天性抗体は、子供自身の免疫システムを起動させるために非常に重要な機能を持っており、SARS-CoV-2をはじめ、遭遇する多くのウイルスを中和する可能性があると述べています。

ニューヨークで行われた新型コロナウイルスに感染した小児(23歳以下)65名と成人60名を対象とした研究によると、成人グループと比べて子どもの方が自然免疫反応が強く、自然免疫化合物の濃度がより高かったことがわかりました。今回の研究は新型コロナウイルス感染症において、なぜほとんどの子供達が事がうまく運んでいるのかの理由を示唆しています。

また、先天性の自然抗体がウイルスと結合すると、この過程で自然免疫システムが活性化され、将来再びウイルスが体内に侵入しても認識できるようになるのです。

全米科学アカデミー紀要に掲載された2009年の研究で、科学者は自然免疫細胞が「以前の活性化を記憶する機能」を保持しているのかどうか調査しました。
この機能は、これまで抗原特異的免疫(後天的に獲得される免疫)細胞のみが持つとされていました。

この研究の主執筆者であるワシントン大学医学部病理学・免疫学教授のウェイン・M・ヨコヤマ博士によると、自然免疫細胞は、前回の活性化の記憶を認識できるため、「次の活性化の要求に対してより簡単かつ効果的に反応できる」ことがわかったといいます。

ファンデン・ブーシェ氏もまた、「これらの自然抗体はウイルスと結合することで、免疫システムが自己の構成要素を認識するのを妨げる」といいます。つまり、自然免疫システムもまた自己と非自己を区別するように訓練されているため、体の正常な部分を攻撃しないので自己免疫疾患につながることはないといいます。

しかし、子供に 新型コロナウイルスワクチンを接種する場合、ファンデン・ブーシェ氏は、「ワクチン抗体はスパイク抗原に対してより高い結合親和性を持っているため、ウイルスとの結合において先天性抗体を打ち負かし、その結果、本来の抗体がその仕事を行うことを妨げ、適切に自然免疫システムを訓練することから遮断する」と述べました。 

連邦政府と地方の保健当局は、この2週間、子どもたちへの新型コロナウイルスワクチンの接種を増やすよう働きかけています。

米国食品医薬品局(FDA)は10月12日、5歳以上の小児に2価のブースターワクチン接種を認可し、米国疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は、新型コロナウイルスワクチン接種を小児予防接種スケジュールに追加しました。州は生徒に接種を義務付けることができます。

CDCは、5歳以上の全ての人に、すでに2回の接種を受けていても、2価のブースターワクチンを受けるように勧めています。

10月12日、CDCの予防接種サービス部門の最高医療責任者であるサラ・メイヤー博士は、「5歳以上であれば誰でも、この更新された2価ブースター接種をお勧めする。しかし、少なくともプライマリー シリーズを完了している必要がある。または、過去にブースターを何回か受けたことがあれば接種を受ける資格がある」と述べました。

同氏は、「つまり、ブースター接種の回数を数えるより、この秋に全員が最新のブースターを受けるべきだ」と強調しました。

CDCは、8匹のマウスのデータに基づいて、このブースターはオリジナルである武漢株とオミクロン亜種のBA.4とBA.5に対する予防効果があると述べています。

【上記画像は、CDCのツイッター投稿。新型コロナウイルスのオミクロン株の変異株「BA.4」と「BA.5」にも対応した2価ワクチンのブースター接種を推奨する内容】

健康な子供への新型コロナウイルスワクチン接種に反対する血液学者兼腫瘍医である Vinay Prasad 博士は、新しいブースターが変異株に効果があるというデータは存在しないと述べました。

 

※本記事は2022年10月20日にエポックタイムズ英語版に掲載されました。

健康・ヘルス関連担当。