トランプ氏、無罪主張 34の罪で起訴 弁護士「激しく戦う」と表明

2023/04/05
更新: 2023/04/05

[ニューヨーク 4日 ロイター] – 米ニューヨーク州の大陪審に起訴されたドナルド・トランプ前大統領(76)は4日午後、ニューヨーク市内の裁判所に出頭し、ビジネス記録の改ざんなどに絡む34件の罪状に対し無罪を主張した。

訴状はまた、不倫関係にあったとされる女性への口止め料支払いを巡り虚偽の記載をするなど、2016年の米大統領選を前にトランプ氏に関するネガティブな情報の公表を抑えるという計画によって、選挙法に違反したとも主張した。

判事は次回の対面での審理を12月4日に設定。また、いずれの当事者に対してもかん口令は発せられなかった。

バイデン大統領はトランプ氏の裁判に関するコメントは控えている。

罪状を合わせると、ニューヨークの法律では100年を超える懲役刑となるが、裁判で有罪になったとしても、実際の懲役刑はこれよりもはるかに短くなる公算が大きい。

裁判官が許可した法廷内のカメラマンが撮影した写真には、弁護団に挟まれ、弁護席に座るトランプ氏の姿が写っている。トランプ氏は弁護士に挟まれて両手を組んで座り、「無罪を主張する」と述べた。

トランプ氏の弁護士、トッド・ブランチ氏はトランプ氏の罪状認否の後、記者団に対し「われわれは激しく戦う」と表明。トランプ氏は容疑に対して苛立ち、動揺し、怒っているとし、「トランプ氏はやる気に満ちている。止めるつもりはなく、ペースを落とすこともない」と述べた。

紺色のスーツに赤いネクタイを締めたトランプ氏は裁判所の建物に入る際、集まった群衆に手を振ったものの、発言はしなかった。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の記者によると、トランプ氏は指紋を採取されたものの、顔写真は撮影されなかったという。

トランプ氏はこの日のうちにフロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」に戻り、午後8時15分(日本時間5日午前9時15分)から演説する。

Reuters
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