UBSグループ 今年金相場が10%上昇すると予想

2024/01/23
更新: 2024/01/24

ロンドン時間1月22日午後1時、金相場は0.26%下落し2024ドル(約29万9千円)となった。UBSグループのストラテジスト(経済動向などを分析し、投資に関する戦略や方針を立案する専門家)は、年明けの金価格の下落にもかかわらず、連邦準備制度理事会(FRB)が、金価格が上昇する可能性があると述べている。

米国の金融・経済・ビジネスチャンネルであるメディアCNBCによると、UBSは19日に、2023年に貴金属価格が15%上昇するというトレンドから見れば、最近の値動きは「取るに足らない」ものだとし、市場はFRBの金融政策の力を過小評価すべきではないと付け加えた。

同局はFRBが5月から金利を100ベーシスポイント引き下げると予想しており、これがドルと実質金利に圧力をかけ、金の新たな需要を誘発すると指摘した。

UBSグループのストラテジストらは、金価格は依然として心理的な節目である1オンスあたり2千ドル(約29万6千円)のレベルを超えていると述べた。また、目先の価格変動にもかかわらず、金価格は年末までに1オンスあたり2250ドル(約33万3千円)まで上昇するだろうと予測している。

カナダの投資銀行のTD証券の商品戦略責任者であるバート・メレック氏は以前、FRBによる利下げの可能性が金購入に対してさらなる後押しとなる理由を説明した。 

金利の低下はドル安をもたらす傾向があり、ドル安は海外からの金購入コストを下げ、需要を高めると述べた。

UBSの専門家は、今年も継続するマクロ経済リスクと高まる地政学的リスクによって、安全資産としての金の保有が正当だと考えている。2022年と23年に、外貨準備を分散化する各国の中央銀行は金の主要な買い手となっている。

分析によると、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争だけでなく、米中貿易摩擦や南シナ海問題、中国共産党の台湾海峡での動向という市場の懸念もあり、地政学的リスク環境は変化しているようだ。

「ワールド・ゴールド・カウンシル」のストラテジストであるジョン・リード氏はCNNの取材に対し、世界の分断が進み、新興国の中央銀行が貴金属を買いだめしていると語った。

世界的な「ゴールドラッシュ」は金価格を押し上げるだろう。ワールド・ゴールド・カウンシルによると、昨年末の金価格は過去最高を記録し、年間終値で1オンス=2078ドル(約30万7500円)を記録した。

张婷
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