平将明デジタル相は9日の記者会見で、自民党総裁選を巡り「派閥の領袖や長老が発言し、流れをつくるような総裁選をしたら自民党は終わる」と警鐘を鳴らし、派閥主導の動きを強くけん制した。
党内改革を訴えてきた平氏は、派閥が依然として影響力を保ち続けることへの危機感を繰り返し示している。
また、「何でもかんでも人が集まるのはけしからん、という話ではない」とも語り、議員どうしの自由な連携やネットワーキング自体を否定する立場ではないことを示した。
平氏は5日の会見でも、麻生派を率いる麻生太郎最高顧問が総裁選前倒しに賛成を表明したことに触れ、「派閥の領袖が発言して流れをつくると、党が先祖返りしてしまう」と述べた。
さらに「党全体で派閥をなくそう、改革を進めようとしている中で、派閥を残した人たちが得をするのはおかしい」と懸念を示していた。
総裁選については、石破首相が7日に辞任を表明してから、「ポスト石破」をめぐる動きが活発化している。すでに、茂木敏充前幹事長や林芳正官房長官、高市早苗前経済安全保障担当相が総裁選への出馬を表明している。
また、小泉進次郎農林水産相や小林鷹之元経済安全保障大臣も今後の出馬が取りざたされている。
総裁選を党員・党友の投票を伴う「フルスペック」で実施する方針で、「地方票」の行方が焦点となる。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。