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中共の女性警官 バイク事故引き起こし複数の子供が負傷 対応めぐり批判噴出

2025/11/12
更新: 2025/11/12

中国・蘇州市で最近開催された警察署のオープンデーで、1人の女性警官がバイクを運転中に複数の子供を誤ってはねる事故が発生した。その後の彼女の対応が不快感を呼び、インターネット上で強い非難が広がっている。ネット上では「中国共産党(中共)の党性しかなく人間性がない」といった批判の声が相次いでいる。

女性交通警官がオートバイの演技をしている最中に突然制御を失い、見物していた人々の群れに突っ込み、複数の子供たちがはねられて負傷した(動画のスクリーンショット合成)

ネットに投稿された動画によると、交通警察のバイク部隊がイベント会場でデモンストレーションを披露していた際、現場には多くの市民が集まっていた。ところが、1人の女性警官がバイクを発進させた直後に突然制御を失い、見物客の中に突っ込んでしまい、複数人の子供をはねた。会場には悲鳴が上がり「大変だ!」「事故だ!」と叫ぶ声が響いた。

その中で、赤い服を着た少年がバイクにはね飛ばされ、地面に叩きつけられて大声で泣き出した。1人の女性がすぐに駆け寄ってその子供を抱き上げ、けがの様子を確認したところ、少年の脚は重傷を負っているようで、自力では立ち上がれないと分かった。現時点で、子供の詳しいけがの状況は分かっていない。

しかし、事故を起こした女性警官は、子供たちの容体を確認することなく、まず他の警官を呼んでバイクの状態を点検させた。

中共当局のこの女性警官による、けがを負った子供たちを無視した態度に、多くの市民が怒りをあらわにした。SNSの「X」では、次のようなコメントが寄せられている。

「この警官はあまりにもひどい。この状況だけでも、彼らの中では一般市民の生命の安全がまったく重視されていないことがよく分かる。彼らが教え込まれているのは『社会の安定』や『命令への服従』だけだ」

「中国では子供たちは本当に不憫だ。社会への報復でも、まず子供が狙われる。いまや交通警察までが子供をはねるのか」

「この光景はあまりにも滑稽だ。機械が命より大事で、儀式が真実より大事で、宣伝が人命より大事。こうした体制の中では、子供は単なる背景にすぎず、人民は道具として扱われている。人の命は鉄板一枚よりも軽いようだ。権力が生命の上にある社会では『安全』はただのスローガンに過ぎない。冷淡さが制度として根づいてしまえば、子供の泣き声すら誰の耳にも届かないのだ」

また、別の投稿者は「江蘇の交通警察が使用しているBMWバイクは10万元(約200万円)ほどするそうだが、人の命の価値はいったいどれほどなのだろうか」と皮肉を述べた。

なお、動画はすでに当局によって削除されたとみられる。