習近平と張又侠が決裂 中共党内 生死を懸けた対決へ

2026/01/27
更新: 2026/01/27

民主化運動関係者である唐柏橋氏は、習近平と張又侠の対立が決定的な段階に入った可能性があり、習派と反習派による死闘に発展する恐れがあると分析している。その行方には依然として多くの不確定要素があり、最終的には中国共産党(中共)体制そのものを揺るがす事態に発展しかねないと指摘した。

1月25日、1989年の天安門事件当時の学生運動指導者である唐氏は、Xに「一次情報を得た。張又侠の案件はまだ決着していない。現在、拘束の合法性をめぐって双方の間で激しい議論が行われている。張又侠の家族や一部の部下は公然と不満を表明し、是正を求めている。当局はさらなる動きを一時停止した。習近平の絶対的権威が初めて挑戦を受けている。偶発的衝突が起きる危険性が高まっている」と投稿した。

張又侠が拘束されたとする情報については、すでに複数の異なる説が出回っており、現時点では真偽の判断は困難だ。

同日、唐氏はこの問題を分析した論評「赤い家族はいかに陣営を選ぶのか」を発表した。これは、同氏が連載を予定しているシリーズ「習と張の争い、勝者は誰か」の第1回に当たる。

論評の冒頭で唐氏は、習近平と張又侠の権力闘争について、「中共政権樹立以来、最も拮抗し、かつ最も危険な党内の死闘」だと位置づけ、その結末は中国の政治的方向性を左右するだけでなく、中共体制を崩壊に追い込む「最後の一押し」になり得ると論じている。

さらに唐氏はウォール・ストリート・ジャーナルが「党内関係者」の話として、張又侠に「敵側に寝返った」との罪名が着せられたと報じたことに言及し、これによって双方は「完全に決裂」し、「生きるか死ぬかのゼロサムゲーム(限られたパイを奪い合う状況)」が正式に始まったと分析した。今回の状況は、これまで習近平が行ってきた軍幹部の粛清とは質的に異なり、過去が「小物を捕まえる」段階だったとすれば、今回は白兵戦(敵味方が入り乱れて行う接近戦)さながらの状況で、双方が退路を断って全力を投入する局面だとしている。

唐氏は、この死闘はまだ始まったばかりで、今後も数多くの変数が存在し、最終的な勝敗はなお不透明だと述べた。

同氏によれば、勝敗を左右する要因として、いわゆる「赤い家族」がどの陣営を支持するか、誰が軍の武装を指揮する実権を掌握するか、世論が最終的にどちらに傾くか、国際情勢の変化、トランプ氏の最終的な判断などが挙げられる。中でも現在、「軍内に権力の空白が生じている」状況下では、最終的に「銃を握る者」、すなわち軍の実権を掌握する側こそが勝敗を決する決定的要因になると指摘している。

シリーズ初回となる論評では、唐氏は情勢に影響を及ぼし得る「赤い家族」10家系を列挙し、それぞれの潜在的な立場を分析している。

この中で、鄧小平一族については鄧朴方を代表とし、習近平の極端な権力集中に不満を抱いており、水面下で反習勢力を支持する可能性があるとした。陳雲一族については陳元が数兆規模の国有資金を依然として掌握しており、党内左派に属するものの、経済が崩壊局面に入れば利害の変化から立場を転じる可能性があると分析した。

また、葉剣英一族では葉選廉が代表的存在で、張又侠と同じく軍系に属しており、軍内での大規模粛清を受けて反発に転じるかどうかは不透明だとしている。江沢民一族では江綿恒が、情勢を利用して習近平に対する巻き返しを図る、あるいは内部情報を提供する可能性があると指摘した。

さらに、元中共副主席・王震の一族の中心人物である王之は、上海閥を軸とする反習陣営に加わる可能性があり、元副首相・姚依林一族では王岐山が代表的存在として挙げられる。王岐山は過去に習近平から排除された経緯があり、再起を図る可能性が否定できないとする。上海閥の実力者とされる曾慶紅が反習勢力を主導する可能性、胡錦濤が情勢を利用して習近平に反撃を試みる可能性、温家宝が世論の代弁者として習近平を批判する可能性にも言及している。

李鵬一族については、習近平政権下で大きく立場を失ったことから、機会を見て報復に動くかどうかは不透明だと結んでいる。