最近、中国の江西省や湖南省など各地が豪雨に見舞われた。排水設備の未整備に加え、当局が住民への通知なしにダム放流を行い、被害が拡大した。
5月15日夜から、江西省贛州の各地で猛烈な豪雨が発生した。特に上猶、崇義、大余では洪水が市街地に流れ込み、多数の車両が水没、一部は濁流にのみ込まれた。
映像では、被災者が暗い駐車場から必死に避難する様子が確認でき、水位は首元近くまで達している。
一部地域では断水・停電が発生した。上猶では石造の古橋「三眼橋」が流失し、土砂崩れも発生した。農作物や家畜も流され、被害は深刻化している。
長年当地に住む住民からは、「これほどの洪水は初めてだ」と驚く声が上がり、「帰宅すると深水地帯に入るようだ」と語っている。
事情に詳しい関係者は、大紀元に対し、上猶県のダム決壊が洪水原因だと証言した。一方、地元では「急激な放流が水害を招いた」との指摘も出ている。
全南県では12か所のダムが警戒水位を超え、当局は事前通知なしに放流を実施した。大余県でも3か所のダムが同時に放流され、撮影者は「映画のような光景だった」と語っている。
大量の放流により洪水被害はさらに拡大した。中国共産党系メディアは、贛州16県で約3万人が被災したと報じたが、情報統制のため実態は不透明だ。
被害は江西省にとどまらず、湖南省や湖北省にも拡大した。湖北省荊州では市街地が冠水し、車両の水没被害が相次いだ。住民からは、排水設備の不備や当局の対応への不満が噴出している。
ある市民は、自宅の雨漏りと床上浸水の映像を投稿した。「政府はいったい何をしているのか」と憤りをあらわにした。
湖南省常徳市石門県では洪水防止の2級緊急対応を発動した。川の吊り橋はわずか10秒で流失し、学校や商店も浸水した。当局は1万6千人を避難させたとしているが、実態は不明だ。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。