自分の体を傷つける危険なライブ配信が中国で問題となっている。
中国メディアによると、今回摘発されたのは、各地の配信者たちが連携して行っていた過激ライブ配信だ。こうした配信は「PK配信」と呼ばれ、本来は配信者同士が人気を競う企画だが、実際には「自分をどこまで痛めつけられるか」を競う危険な「根性比べ」のようになっていた。
配信者たちは視聴数を集め、投げ銭を稼ぐため、あらかじめ台本を作成。「頭を硬い物に打ちつける」「ベルトで背中を叩く」「木の枝で足を打つ」など、自傷行為に近い危険なパフォーマンスを繰り返していた。
しかも、これは個人の暴走ではなかった。配信する人、視聴者を集める人、動画を拡散する人など、それぞれ役割まで決まっており、収益も分け合っていたという。
中国では、こうした過激配信がたびたび問題になっている。去年も、体にホッチキスの針を打ち込む、唇にピンを刺す、電気ショックを与える配信を行った複数の配信者が拘束され、アカウント永久停止となっている。
背景にあるのは、配信業界の厳しすぎる競争だ。中国では職業配信者が1500万人を超える一方、約95%は月収5千元(約10万円)未満とされる。
ごく一部だけが大金を稼ぎ、多くの配信者は生活も苦しい。そのため、「普通の配信では埋もれてしまう」という焦りから、より刺激の強い内容へとエスカレートしていく。
ネット上では「暴力的すぎる」「危険すぎる」「見ていて不快」といった声の一方、「生活のためなのだろう」と同情の声も少なくない。
「注目されなければ存在できない社会」が生んだ光景とも言えるこの現象に、危うさを感じる人は少なくない。
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