副操縦士 フライドバイ機を空港か米軍基地に突入させる計画 イスラエル治安当局者

2026/10/05
更新: 2026/10/06

イスラエルの治安当局者によると、副操縦士はイスラエルに到達できなかった場合、フライドバイ機をヨルダンの米軍基地に突入させる代替計画を立てていた。

 

イスラエル側によると、9月30日にアラブ首長国連邦(UAE)からイスラエルに向かうフライドバイ機を操縦しようとした副操縦士への捜査で、旅客機を武器として使い、テルアビブ近郊のベングリオン空港に突入させようとしていた疑いが浮上した。

イスラエルの治安当局高官らは「エポック・マガジン・イスラエル」に対し、オマーン国籍のハマム・アルハマミが6月にイスラエルを訪問し、当初はその訪問中に自爆攻撃を実行する計画だったと明らかにした。

翌月には旅客機を乗っ取る攻撃を計画したが、治安当局者によると、個人的に知っていた乗務員の1人を気の毒に思い、延期したという。

当局者によると、アルハマミは9月30日、主にイスラエル人からなる乗客174人を乗せたFZ1073便がヨルダンとサウジアラビアの国境付近に到達するまで意図的に待ち、その後、操縦を奪おうとした。

通常の便を装う計画

当局者によると、通常の便であるかのようにイスラエルへの飛行を続け、ベングリオン空港に到達した後、機体を空港の敷地に突入させる意図があったとされる。

イスラエルに到達できなかった場合には、ヨルダンの米軍基地に突入させる代替計画を立てていたと、当局者は付け加えた。

アルハマミに、本人に代わってコメントできる弁護士などの代理人がいるかどうかは、直ちには明らかにならなかった。

UAEの検事総長は10月3日、アルハマミが非常用の斧でスミット・マッチャル機長を襲い、テロ行為を企てて機体の操縦を奪おうとしたと発表した。

操縦室での争いの間に、旅客機は30秒足らずで約1万4千フィート降下し、機内の人々を恐怖に陥れた。

マッチャル機長は10月2日、インドのナレンドラ・モディ首相とのビデオ通話で、アルハマミとの争いの末、機体を救うことができたと説明した。

マッチャル機長はモディ氏に「機体が降下していることは分かっていた……私は床に倒れていた」と述べ、「ドアはすぐそこにある、とにかく開けろと自分に言い聞かせた。何とか開けることができ、人々が入ってきた」と語った。

乗客と乗務員が操縦室に入り、副操縦士を取り押さえた後、機内にいた予備の操縦士2人が操縦を引き継ぎ、ヨルダンへの着陸許可を求めた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は10月1日、副操縦士が米同時多発テロを思わせる形で、機内にいた全員を乗せたまま旅客機を墜落させようとしていた可能性が非常に高いと述べた。

ネタニヤフ氏はFOXニュースのインタビューで「襲撃者、つまり機長を襲った副操縦士は現在、取り調べを受けている。ただ、われわれが把握していることはこうだ。まず、彼がイスラム主義の過激思想を教え込まれていたことは分かっている」と述べた。

ネタニヤフ氏によると、副操縦士は乗客と乗務員に取り押さえられた後、「俺を殺せ」と叫んだという。同氏は「自殺する意思があったことは明らかだ」と付け加えた。

ネタニヤフ氏は、オマーンなどイスラエルと外交関係のない国の操縦士は、イスラエル発着便の操縦室に入ることを認められていないと説明している。

アルハマミがどのような経緯でドバイ―テルアビブ路線に乗務することになったかは不明で、ネタニヤフ氏はイスラエル発着便を運航する外国航空会社の乗務員について点検を命じた。

アルハマミがかつてメルボルンのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT大学)に在籍していたことが判明し、オーストラリアの対テロ部門が同国との関係を調べている。

この記事にはロイター通信の報道も使用した。