ウクライナのゼレンスキー大統領は10月12日、ロシアがハルキウ市の火力発電所を攻撃し、トランプ米大統領が10月11日に発表した「エネルギー停戦」合意に違反したと非難した。ロシアが合意を守るよう、米国に対応を求めた。
ウクライナ、ロシアのエネルギー停戦違反を非難
ロイター通信によると、ゼレンスキー氏はワルシャワで開かれた安全保障会議にビデオ回線を通じて参加し、「ロシアはトランプ大統領が発表したエネルギー停戦に違反した」と述べた。
ゼレンスキー氏は「われわれは米露双方が合意した具体的な内容を待っている。米国側の具体的な措置も待っている」と語った。
また、この停戦合意をメディアで知ったと明らかにし、「このエネルギー停戦は機能し得る。米国が今、実際に関与し、ロシアに順守させれば、戦争終結に向けた重要な一歩になり得る」と述べた。
ゼレンスキー氏によると、ウクライナは10月11日夜、ロシアの製油所への攻撃を行わなかった。ただ、ロシアがウクライナによるこうした攻撃の停止を望むなら、ウクライナのエネルギーシステムと重要インフラへの攻撃をやめなければならないと明言した。
ロシアは、停戦違反との非難や関連する取り決めについて、まだコメントしていない。
欧州連合(EU)のカヤ・カラス外交安全保障上級代表は、「死傷者を出さない」停戦合意をより望んでいると述べ、ロシアが停戦合意を守るかどうかは現時点で分からないと指摘した。
カラス氏はルクセンブルクで開かれた外相会合で、「この戦争を実際に終わらせるため、米国に制裁の実施を求める」と述べた。
フランスのマクロン大統領は、過去48時間に、ロシアが何らかの形のエネルギー停戦合意を尊重している兆候は見られなかったと述べた。
ドイツのギュンター・クリヒバウム欧州担当相は、米国が引き続き信頼できる協力相手であると期待していると述べた。
停戦合意の履行に疑問を抱くウクライナの人々
ウクライナ当局者によると、ロシアは10月11日、2つの都市を攻撃し、6人が死亡した。救助隊がハルキウの攻撃現場のがれきを捜索する中、目撃者のナタリア・ミンカさんは、避難所に入った直後、近くにミサイルが着弾したと語った。
ミンカさんは「エネルギー施設を攻撃しないと約束したばかりなのに、10分後にはすでに5回の攻撃があった。私と子どもは、ミサイルが第5火力発電所に命中し、そこで燃え上がるのを見た。本当に恐ろしかった」と述べた。

ハルキウのイーホル・テレホフ市長は、10月12日午前、ロシアが同市に複数回の攻撃を行い、少なくとも12人が負傷したと明らかにした。
EUが新たな制裁 約1600の個人・団体を対象に
カラス氏によると、ロシアへの圧力を維持するため、EU外相らは、ロシアの軍産複合体とその支援者を対象として、約1600の個人・団体を新たな制裁リストに加えることを承認した。
カラス氏はXへの投稿で、「半数以上が弾道ミサイルの生産網に関係している」と述べた。
トランプ氏は10月10~11日、エネルギー価格を引き下げるため、ウクライナがロシアの製油所への攻撃を停止することを望むと述べた。また、ウクライナ国民に対し、新たな選挙で指導者を交代させるよう呼びかけた。
ウクライナは、2022年のロシアによる侵攻以降、選挙の実施を停止している。ゼレンスキー氏は、ロシアのプーチン大統領が60日間の停戦に同意すれば、ウクライナでの総選挙の実施を発表すると述べた。
責任編集:李天琦
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