792万人処分も汚職止まらず 中共の反腐敗運動に皮肉相次ぐ

2026/11/02
更新: 2026/11/02

習近平が政権に就いてから約14年。この間に792万2千人を処分したにもかかわらず、中国共産党(中共)の中央規律検査委員会は、汚職撲滅をめぐる情勢は依然として厳しく、複雑だとしている。これに対し、ネット上では皮肉や批判の声が相次ぎ、「治せないなら、もう治療は諦めろよ」と揶揄する投稿もあった。

10月30日、中共中央は第20期中央委員会第5回全体会議(五中全会)の記者会見を開いた。

中央規律検査委員会の張福海副書記兼国家監察委員会副主任は、2012年の第18回党大会以降、全国の規律検査・監察機関が計792万2千人を処分したと発表した。このうち963人は、中共中央が直接管理する幹部だった。

張福海は、汚職撲滅に向けた闘いで「圧倒的な勝利を収め、その成果を全面的に確固たるものにした」と強調する一方、「汚職撲滅をめぐる情勢は依然として厳しく、複雑だ」と述べた。

また、汚職を生み出す土壌や条件を根絶することは、依然として困難な課題であり、今後も汚職を厳しく取り締まる方針を示した。

この発表を受け、Xでは議論が広がり、次のような声が上がった。

「700万人以上を処分しても、まだ情勢が深刻だと言う。これは問題が何人かを摘発すれば済むようなものではなく、制度そのものがずっと変わっていないことを示している」

「そもそも、お前たちの国の体制そのものが汚職の温床なんじゃないのか?」

「官僚の資産を公開しないまま汚職を撲滅しようとしても、肥だめのそばでハエをたたいているようなものだ!」

「治せないなら、もう治すのは諦めろよ」

新華社通信は今週初め、第18回党大会から第20回党大会の直前までに、中共中央が直接管理する幹部500人以上が調査を受けたと報じた。

また、中央規律検査委員会と国家監察委員会が調査を開始した中共中央管理幹部は、2023年に87人、2024年に92人、2025年には181人に上った。

10月26日、五中全会の開幕翌日、中央規律検査委員会は公式サイトで、今年1~9月に全国の規律検査・監察機関が計80万件の調査を開始したと発表した。

このうち、省・部級以上の幹部は73人で、前年同期の90人から減少した。一方、庁・局級幹部は前年同期の3704人から4203人に増えた。

中共の第19回、第20回党大会の後、官製メディアはそのたびに、習近平が中央委員の人選を「自ら審査した」と称賛していた。特に第20回党大会で要職に就いた高官らは、習家軍と呼ばれることが多かった。ところが、こうした高官たちが相次いで失脚している。先に閉幕した第20期五中全会では、中央委員会のメンバー34人が一度に処分されるという、前例のない事態が起きた。

カナダ在住の評論家、盛雪氏は、習近平が自ら抜擢した高官までもが相次いで失脚している現状について、中共の官僚社会そのものが汚職の巣窟であり、汚職に手を染めていない官僚はいないと指摘した。

さらに、現在は中共の汚職がより大規模になり、内部から改革する余地も完全になくなったと述べた。

盛雪氏は、中共と最高権力者が思いのままに振る舞えるのは、まさにこの独裁体制があるからだと指摘した。

以前、官僚の資産公開を求める声が上がった際には、当局が要求した人々を逮捕した。このため、中共が自ら汚職を規制することなどあり得ないとし、「汚職を生み出す土壌がなくなるときこそ、中共が崩壊するときだ」と述べた。

唐兵