トランプ氏、議事堂侵入事件の前に1万人の州兵派遣を申し出ていた

2021/02/12
更新: 2021/02/12

元米大統領首席補佐官のマーク・メドウズ氏によると、トランプ前大統領は、連邦議会議事堂侵入事件が起こった1月6日以前に、1万人の州兵をワシントンDCに派遣することを提案していた。

メドウズ氏はFOXニュースの「サンデー・モーニング・フューチャーズ」に対して、トランプ氏は1月、何度もワシントン市警と州兵の派遣を申し出たが、申し出は「毎回」非難されたと語った。

「1月だけでなく、去年の夏の間も、大統領は州兵やその他の支援を十分確保するよう、はっきり言っていた。彼は法の支配と法の執行を支持していたため、さらなる支援を提供した」とメドウズ氏は番組ホストのマリア・バーティロモ(Maria Bartiromo)氏に語った。

「1月になっても、国防長官は1万人もの州兵を待機させていた」とメドウズ氏は話した。「これはトランプ大統領からの直接の命令だった。しかし、今はあらゆる非難が飛び交い、説明責任は伴っていない」

民主党は、トランプ氏が1月6日にホワイトハウスの近くで行った演説で、議事堂の暴動扇動したと主張している。トランプ氏は演説の中で、彼のチームの選挙訴訟に言及して、「死に物狂いで戦う」(fight like hell)という言葉を使った。民主党は、トランプ氏がこの言葉を使って支持者が暴力を振うよう扇動したと主張している。

1月13日、下院民主党議員らと10人の共和党議員は、トランプ氏に対して「反乱の扇動」と題する1条項の弾劾案を可決した。これにより、トランプ氏は史上初めて2度弾劾された大統領、そして弾劾裁判に立たされる初めての前大統領となった。

メドウズ氏はトランプ氏に対する弾劾を「政治劇場」(political theater)と表現した。

「弾劾とは誰かを公職から追放するためであって、トランプ氏は、今は民間人だ。しかし、民主党は政治的利益を得るために前に進み続けている」

そして同氏は、「すでに45人の上院議員がこれは違憲だと判断した。しかし、それだけでなく、これは適正な手続き違反だ。これは私たちの建国の父たちが意図したものではなく、未来の公職者たちに非常に悪い先例を作った」と付け加えた。

トランプ氏の弁護団は8日、上院弾劾裁判の弁護を開始した。弁護団は、上院には前大統領を裁く権限がないこと、トランプ氏に対する下院の弾劾案は不十分であること、トランプ氏は正当な手続きを受けておらず、彼の言論の自由は弾劾条項によって侵害されたと主張した。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連特集: