張又俠と劉振立の失脚が24日、公式に発表された。
翌25日、解放軍報は一面の目立つ位置に社説「軍の反腐敗闘争の難関戦・持久戦・総体戦に断固勝利せよ」を掲載し、冒頭で「全軍将兵は党中央の決定を断固として支持し、思想・政治・行動のすべてにおいて習近平同志を核心とする党中央と高度な一致を保ち、党中央、中央軍事委員会および習主席の指揮に断固として従い、部隊の高度な集中統一と純潔強固を確保せよ」と強調した。
31日、わずか6日後、解放軍報は再び一面の目立つ位置に評論員文章「反腐敗必勝、強軍必成の信念と自信を堅持せよ」を掲載し、「全軍将兵は党中央の決定を断固として支持し、思想・政治・行動において習近平同志を核心とする党中央と高度な一致を保て」と改めて強調した。
しかし1月25日から31日までの6日間、解放軍報には軍が習近平による張又俠と劉振立の処分を支持したとの報道は見られず、各軍区、兵種、総部および下層将兵からの支持表明も報じられなかった。
これは正常なのか。正常ではない。
なぜ正常ではないのか。
郭伯雄と徐才厚の事例と比較すれば明らかである。
当時、中国共産党中央軍事委員会副主席の郭伯雄と徐才厚の失脚が発表された後、解放軍報は同様に社説を掲載し、全軍が党中央、中央軍事委員会および習近平と高度な一致を保つよう求めた。しかし社説掲載後の短期間に、解放軍報には各軍区、兵種、総部、基層将兵が中央による郭伯雄と徐才厚の処分を断固支持するとの報道が相次いで掲載された。
これは、郭伯雄と徐才厚の処分について、中国共産党軍が上下を挙げて「習近平を核心とする党中央」と実際に高度な一致を保っていたことを示している。
これに対し、習近平が張又俠を処分した後、解放軍報を通じて全軍に忠誠を求め続けているにもかかわらず、解放軍報にはこれまで忠誠表明の報道が見られない。これは、インターネット上で流れている、中共軍内部に習近平による張又俠拘束への不満が広がり、中央軍事委員会が軍に出した複数の指示が抵抗に遭い、軍令が空回りし、軍の運行状態に異例の変調が生じているとの情報を裏付けるものだと筆者は指摘する。
解放軍報が1月31日に再び一面で評論員文章を掲載し、「思想・政治・行動において習近平同志を核心とする党中央と高度な一致を保て」と強調したのは、この状況に対応するためだとみられる。
これは、習近平にとって張又俠を処分することは容易でも、全軍の忠誠を確保することは困難であることを示している。軍全体の沈黙を前に、習近平の焦燥は想像に難くない。
また、郭伯雄と徐才厚の失脚は、最初に中央政治局会議で発表され、その後解放軍報が社説を掲載した。一方、張又俠の失脚を最初に発表したのは中央政治局ではなく、中共国防部の公式サイトであった。これは通常とは異なる。さらに、解放軍報の1月25日の社説および31日の評論員文章はいずれも、張又俠と劉振立の処分は「党中央の決定」であると明記している。もし「党中央の決定」であるなら、事態が急で手続きが間に合わなかったとしても、1月30日に開催された中央政治局会議でこの件に言及し、手続きを整えるべきであった。しかし張又俠失脚後の最初の政治局会議では、張又俠と劉振立について一切触れられず「中央の集中統一指導を堅持する」とのみ強調された。
解放軍報が張又俠拘束を「党中央の決定」としたのは事実ではない可能性があるのか。もしそうであれば、なぜ解放軍報はそのような表現を用いたのか。習近平が解放軍報を通じて「党中央」の名義を掲げ、中国共産党軍、とりわけ張又俠の影響力を持つ勢力に従うよう迫ろうとした可能性も指摘されている。

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